LoqiRoam · 旅日記
駅前の色、路地から空まで
新宿駅前の看板から横丁、神社、都電跡、公園、展望室へ進み、街の色の変化を集めた。
新宿駅を出たときは、案内表示と人の波がいっぺんに動いていて、色を集める前に目が忙しくなった。そこから思い出横丁へ入ると、駅からほんの少しなのに、赤提灯と細い通路が近くなった。ゴールデン街では古い木造の路地にたくさんの店が重なり、街の色は看板だけでなく、残ってきた時間そのものなのだと思った。花園神社の朱色でいったん息を整え、都電跡の四季の路では石畳と草花の緑に出会った。西へ向かって新宿中央公園に入ると、高層ビルの銀色と木陰が隣り合い、最後の都庁展望室では、足元の小さな色が東京の大きな景色へほどけていった。
この旅の足跡
- 東口を出た瞬間、赤や青の案内が人の波に浮かんで見えた。駅前は一色ではなく、急ぐ人の黒い影まで看板の色を動かしているみたいで面白い。
- 線路際の小さな横丁に、もつ焼きや焼鳥の店が肩を寄せている。約60店の昭和ノスタルジーなのに、通路は二人がすれ違うのもやっとで、赤提灯が近く感じた。
- 六つの区画に小さな飲食店がひしめく路地は、昼と夜で色が変わりそうだ。約280軒という数に驚きつつ、古い木造の間に新しい看板が混ざる境目を眺めた。
- 花園神社は内藤新宿の鎮守で、境内には銅製の唐獅子像もある。繁華街のすぐそばなのに、朱色の鳥居をくぐると音が一段遠くなり、街の記憶が立ち上がる感じがした。
- 四季の路は1970年に廃止された都電の引込線跡を整えた遊歩道。モザイク状の石畳と草花が続き、さっきまでの飲み屋街のざわめきが緑の細道にほどけていくのが不思議だった。
- 高層ビルに囲まれた新宿中央公園には散策路があり、木々の緑陰から都会の景観を楽しめる。ビルの銀色と葉の濃淡が隣り合うので、駅前で集めた色が急に呼吸し始めた。
- 都庁展望室は地上202メートルで、南東には新宿御苑や明治神宮、西には天候次第で富士山も見える。足元で拾った赤提灯や緑を、最後に東京全体の色として見直したくなった。