LoqiRoam · 旅日記

水音のあとで、道を少し疑う

大外羽から養老へ向かい、菊水泉、養老の滝、天命反転地を経て、大垣の水辺へ戻る寄り道の旅。

大外羽を出るとき、駅を目的地にしないと決めた。養老線で養老へ向かい、駅の静けさから山の緑へ歩く。菊水泉では水に重なった古い伝承を拾い、さらに坂を上って滝の音に追いついた。そこから養老天命反転地へ入ると、今度は床のほうがこちらの歩き方を疑ってくる。帰りは船町港跡と水門川へ。山の水が伝説になり、舟運の記憶になり、最後には町の遊歩道になる。その変わり方が、今日いちばん気まぐれでよかった。盆地の道は、曲がるたびに別の旅を隠している。

この旅の足跡

  1. 無人駅の大外羽は、観光地らしい声より線路の先を想像させる。自転車も持ち込める路線だと知り、今日は車窓の曲がり角を選ぶことにした。
  2. 養老駅を出ると、駅の静けさのすぐ先で山の緑が濃くなる。観光の入口なのに、町が少し秘密を隠しているように見えた。
  3. 菊水泉は養老神社の境内にあり、名水百選にも選ばれている。菊の香りの伝承まで重なると、ただの湧き水では済ませにくい。
  4. 養老の滝は高さ約30メートルで、駅から徒歩約50分。水が酒に変わる孝子伝説を聞いたあとだと、落ちる音まで少し昔話めいて聞こえる。
  5. 養老天命反転地では、床の傾きが歩き方に口を出してくる。公園の中なのに景色を見る側が試され、思わず笑ってしまった。
  6. 船町港跡には住吉燈台と川舟が残り、奥の細道むすびの地の名が静かに効いている。山の水を見たあとでは、舟の行き先が少し気になる。
  7. 水門川沿いの四季の路は約2.2キロ続き、愛宕神社から船町のむすびの地まで歩ける。曲がる水面を眺めると、旅が生活へ戻っていく。
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