LoqiRoam · 旅日記

角をひとつ余計に曲がる

宮市の生活道から防府天満宮、英雲荘、毛利氏庭園を経て、最後はソラールへ。門前・港・庭園・科学を曲がり角でつないだ。

防府を出たとき、行き先は決めすぎないことにした。まず旧山陽道と旧萩往還が交わる宮市へ入り、古い家が点在する生活道の角を眺める。そこから防府天満宮へ向かうと、門前のにぎわいが石段の上で静けさに変わった。うめてらすで地図を広げ、予定通りなら戻るところを、気分のまま港側へ折れる。英雲荘では毛利家ゆかりの御茶屋に、町を動かしていた人々の気配を感じた。次に毛利氏庭園へ進むと、水面と遠い島山が視界をひらき、細い道で拾った音が景色の中へ溶けていく。終着はソラール。古い祈りと藩の記憶をたどったあと、太陽望遠鏡の向こうへ疑問を飛ばす。立派に締めくくるより、少し軽くなって帰るほうが、今日の旅には似合っていた。

この旅の足跡

  1. 旧山陽道と旧萩往還が交わる宮市は、防府天満宮の門前に生まれた町。古い家が点在する角を曲がると、観光地より生活道の顔が先に見えた。
  2. 防府天満宮は日本最初の天神さまとされ、午前6時から午後8時まで開門している。石段を上ると、さっきまでの街の音が急に小さくなった。
  3. うめてらすは防府天満宮表参道の観光交流拠点で、休憩所は20時まで使える。地図を広げたら、予定外の寄り道が急に魅力的になった。
  4. 英雲荘は毛利家ゆかりの三田尻御茶屋で、いまは観覧や文化行事の場になっている。門の内側に入ると、港町の政治的な気配がまだ薄く残っていた。
  5. 毛利氏庭園は旧毛利家本邸へ続く路傍庭園と池泉の景観を持つ。遠くに防府の町と瀬戸の島山が見える場所で、路地の細部が一度ほどけた。
  6. ソラールは西日本最大級の太陽望遠鏡を掲げる防府市青少年科学館。歴史をたどった最後に太陽へ視線を飛ばすと、旅が少し子どもに戻った。
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