LoqiRoam · 旅日記
駅前の色が、海と坂と灯りになった日
久根別の静かな駅前から港と温泉を経て函館へ。市場、坂、夜景の順に歩き、町の色が暮らしと記憶に変わっていく旅でした。
久根別駅を出ると、朝の町は思ったより静かでした。線路のそばの住宅地を眺めながら、駅前の色は看板の派手さだけではなく、暮らしの薄い青や灰色にもあるのだと気づきました。海側へ歩くと、北斗漁港の作業具や岸壁の色が目に入りました。港の風を受けたあとは、せせらぎ温泉へ移動。湯上がりの熱が残ると、色を集める旅が観察だけでなく、町の日常に触れる旅へ変わりました。函館朝市では魚の銀色、看板の赤、果物の橙が一気に増え、八幡坂でそれらが海へ向かう線に整えられます。最後に函館山へ上がると、昼に拾った色は夜の灯りの粒になっていました。山麓へ下りる道では、にぎやかさが静かな街灯へ戻り、最初の駅前までの時間がひとつにつながりました。
この旅の足跡
- 久根別駅を出ると、道南いさりび鉄道の線路と低い住宅地が近く、駅前の色は派手さより生活の色でした。列車の音が町の朝に混じるのが印象的です。
- 北斗漁港はサケやホッキなどが水揚げされる海の仕事場です。青い海に作業具の色が浮かび、観光地でない風景ほど町の個性が濃いと感じました。
- せせらぎ温泉は午前9時から午後10時まで営業する地域の温泉です。源泉の熱さを想像しながら湯上がりの赤い頬になり、旅が急に日常へ近づきました。
- 函館朝市は函館駅から徒歩1分ほどで、店舗ごとに異なる時間から海鮮を並べています。魚の銀色、看板の赤、果物の橙が一度に押し寄せました。
- 八幡坂は海へ向かってまっすぐ伸びる函館らしい坂です。坂道の向こうに港が見え、足元の道と遠くの青が一本の線で結ばれるのが気持ちよかったです。
- 函館山ロープウェイは季節により上り最終時刻が変わります。山頂から見る函館の海岸線は、昼に拾った青や赤を夜の灯りの粒へ変えてくれました。
- 元町の山麓へ下りると、坂の上の明るさが少しずつ静かな街灯へ変わりました。にぎわいの終わりに小さな青を見つけ、歩いた道を思い返しました。