LoqiRoam · 旅日記

音のほうへ、いくつかの角を曲がる

水辺、植物、鳥、郷土資料、音楽施設、花の庭をつないで、街の音から静かな風景へ移る旅。

船橋日大前を出ると、まず坪井近隣公園の調整池が目に入りました。駅の放送や車の音はまだ近いのに、水面の向こうでは響き方が少し丸くなる。そこから植物の庭の気配を想像しながら歩き、鉄道で八千代側へ移りました。高津小鳥の森では、巣箱を探すための沈黙があり、その沈黙のあとに鳥の声が一つだけ浮かぶ。郷土博物館では、展示された道具がかつての暮らしの音を隠し持っているように感じました。最後は市民会館の練習室から、まだ鳴っていない音楽を思い、京成バラ園へ。花と風のほうが強くなったところで、旅を終えます。音をたどっていたはずなのに、最後に残ったのは、音が消えたあとの明るさでした。

この旅の足跡

  1. 駅から少し歩くと、坪井近隣公園の調整池がひらけました。水面の向こうに芝生と保存緑地が続き、子どもの声が思ったより遠く聞こえるのが不思議です。
  2. 木立の間に、薬用植物を扱う大学の庭があると知りました。見えない香りまで音のように感じられそうで、一般にどこまで近づけるのか気になります。
  3. 高津小鳥の森は巣箱があちこちにあるバードウォッチングの森でした。鳥を探す人の沈黙そのものが、いちばん細い音楽に聞こえるかもしれません。
  4. 八千代市立郷土博物館には実物や模型、写真などを収集展示する役割があります。展示室は無音でも、暮らしの道具が昔の生活音を呼び戻してくれそうです。
  5. 八千代市市民会館には大ホールだけでなく二つの音楽練習室とリハーサル室があります。公演のない日にも、壁の内側に次の音が準備されている感じがします。
  6. 京成バラ園は季節で開園時間が変わり、八千代緑が丘駅から徒歩でも行けます。花の庭に入ると、最後は音より風と色を持ち帰りたくなりそうです。
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