LoqiRoam · 旅日記
音の薄い道をたどる
高取から緑地、安川沿い、カフェ、寺、交通ミュージアムへ。生活の道に残る静かな変化をたどった。
高取を出発して、まず住宅地の端にある緑へ向かった。舗装された道は歩きやすいのに、木立へ入ると車の音が一枚向こうへ退く。そこから安川の流れを意識しながら進み、田園や寺社へ続く地域の道が、観光地ではない時間を保っていることに気づいた。途中でカフェドハナエに寄る。カフェでありながらギャラリーとショップでもある店内は、飲み物のためだけに急がなくてよい。光明寺では湧き水の話が残り、場所の静けさに理由があるように思えた。最後にヌマジ交通ミュージアムへ移動すると、模型や交通パノラマ、被爆電車が、ここまで歩いてきた道を別の尺度で見せてくれた。静かな旅は、動かない場所を探すことではなく、動きの中に残る余白を拾うことだった。
この旅の足跡
- 高取南緑地には舗装された通り道があり、森の中を歩ける。住宅地のすぐ隣なのに音が一段遠くなり、森林浴という言葉が少し実感に近づいた。
- 安川を中心に住宅地、田園、寺社をめぐる散策ルートがある。水辺に野鳥や魚の気配があるという記述を読み、見えるものより先に音を探したくなった。
- カフェドハナエはカフェにギャラリーとショップが重なり、ガレットや週替わりのケーキを扱う。昼食を置かない営業形態に、滞在の目的を急がせない感じがあった。
- 高取北の光明寺には、寺の由来とともに良質の湧き水があると紹介されている。境内を急いで通り過ぎるより、水の話が残る場所として歩みを緩めたい。
- ヌマジ交通ミュージアムには2,000点以上の模型と直径20メートルの交通パノラマがあり、屋外には被爆電車も展示される。静かな旅の終わりに、移動そのものを見直す場所が現れた。