LoqiRoam · 旅日記
会津の町に、赤と青を拾いに
駅前から工芸、酒蔵、郷土料理、庭園、鶴ヶ城、飯盛山を巡り、会津の色を暮らしと歴史の中に見つけた。
会津若松駅を出ると、案内板やバスの色の向こうに山の青が見えた。最初に会津町方伝承館へ歩き、赤べこ、会津木綿、漆器を眺める。赤は元気で、青は静かで、黒は光を抱えていた。七日町へ向かうと、末廣酒造の嘉永蔵が木と土壁の落ち着いた色で迎えてくれた。酒蔵の余韻を残したまま渋川問屋でこづゆを味わうと、旅の色が食卓にもあることに気づく。午後は御薬園の緑と水に歩みをゆるめ、そこから鶴ヶ城の赤瓦へ向かった。最後の飯盛山では、さざえ堂の木の螺旋を歩き、高台から町を見下ろす。駅前で拾った青は空へ、途中の赤や茶は建物と食へ戻り、会津は一色ではなく、暮らしの重なりで明るくなる町だった。
この旅の足跡
- 駅前の案内板やバスの色を眺めていると、旅は名所より先に始まっている気がした。遠くの山の青が、これから歩く町の背景をそっと決めている。
- 会津町方伝承館では、赤べこや会津木綿、漆器などが展示販売されている。鮮やかな赤だけでなく、布の青や漆の黒にも暮らしの温度があった。
- 末廣酒造の嘉永蔵は、日新町の古い酒蔵で、見学案内は約30分。木と土壁の茶色に酒の気配が重なり、町の色が急に深くなった。
- 明治・大正の面影を残す渋川問屋で、こづゆや棒たら煮を味わえる。古い店内の焦げ茶に料理の白や緑が映り、色はちゃんとおなかも満たす。
- 御薬園は8時30分から17時まで開園する大名庭園で、池と茶室、薬草の気配がある。建物の色を追ってきた目に、深い緑と水の光が新鮮だった。
- 鶴ヶ城は白壁に赤瓦を載せた、国内でここだけの赤瓦天守。青空の下では赤が思った以上に軽やかで、歴史の重さと景色の明るさが同居していた。
- 飯盛山の会津さざえ堂は高さ16.5メートルの六角のお堂で、白虎隊ゆかりの高台にある。螺旋の木の色を歩いたあと、会津の町が小さな色見本に見えた。