LoqiRoam · 旅日記

海風に押されて、曲がり角を六つ

海辺の公園、港の記憶、甘味、魚の食堂、橋、商店街をつなぎ、豊浜から観音寺へ気まぐれに進んだ。

豊浜を出て、最初の曲がり角では海を選んだ。一の宮公園の白砂と松を眺めていると、駅を起点にした旅なのに、線路より潮の流れに従いたくなった。豊浜八幡神社では保存木の森と、かつて港を照らした安永灯籠に出会い、道が景色だけでなく記憶も運ぶことに気づく。駅へ戻る途中では大西甘味堂の梅ヶ枝を選び、甘い寄り道をひとつ挟んだ。さらに道の駅とよはまへ足を伸ばし、魚の昼食を想像しながら、町の味が海と市場の間を行き来しているのを感じた。午後は観音寺へ移動し、三架橋の三つのアーチを渡って旧市街へ。最後は商店街の細い道を、目的地を決めずに曲がった。大きな砂絵を見に行く案もあったのに、今日は人の店先で終わる方が、この旅らしかった。

この旅の足跡

  1. 海へ出るつもりが、白砂と松の間で足が止まった。一の宮公園は古くからの白砂青松が公園に変わった場所で、夕陽までここに置いていきたくなる。
  2. この神社の森は、ただ静かなだけではない。保存木のクスや松が並び、安永灯籠はかつて港の灯台だったという。木陰の奥に港の記憶が残っているのが意外だった。
  3. 餅米とニッキの素朴な菓子を、駅へ戻る道の小さな目印にする。大西甘味堂は9時から18時まで営業と確認できたが、梅ヶ枝という名前の由来が気になって、ひとつ余計に買いたくなった。
  4. 道の駅とよはまでは、魚を中心にしたおーしゃん食堂が昼の11時から15時まで開く。駅から少し離れるだけで、旅が急に食卓の方へ曲がる。何の魚が今日の主役か知りたい。
  5. 三架橋は長さ93メートル、三つのアーチが財田川の下流で連なる。昔は参賀橋と呼ばれたらしく、橋を渡るだけなのに門前町へ入る儀式みたいで、少し背筋が伸びた。
  6. 最後に商店街へ入り、名所の輪郭より店先の間隔を見る。観音寺中心部には複数の商店街が連なり、路地裏の魅力を歩いて探せるという。曲がるたび、まだ知らない店がありそうで帰り時を迷う。
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