LoqiRoam · 旅日記
福川の駅前は、門と石と山の色
福川駅を起点に、旧山陽道の本陣、鎌倉時代の板碑、民俗資料館、若山の城跡と桜の道をめぐり、駅前の色を町の時間と山の緑へ広げた。
福川駅を出たときは、まず駅前らしい看板や線路の色を集めるつもりでした。ところが歩き始めると、旧山陽道の宿場だった町の門が現れ、駅前の今と昔が同じ道に重なりました。真福寺では1303年の板碑に出会い、灰色の石に刻まれた二尊の文字が、町の記憶を長く支えているように見えました。資料館では暮らしの道具へ寄り道し、そこから若山へ上がると、細い道の色が一気に緑へ変わります。城跡の石垣と展望を見て駅へ戻るころには、出発時の看板まで旅の一部に見えてきました。小さな駅前から、宿場の茶色、石の灰色、山の緑を拾えた一日です。
この旅の足跡
- 福川駅のすぐそばなのに、ホームの機械的な色から旧街道の門の色へ空気が変わります。昔の旅人もここで一度、足を止めたのかな。
- 真福寺の境内には三基の板碑が並び、中央は地蔵と不動の二尊種子。1303年の銘があると知ると、石の灰色が急に深く見えました。
- 周南市民俗資料館は月・水・金などに開き、入館無料。福川の暮らしを集めた部屋は、駅前の看板より小さな生活の色を見せてくれそうです。
- 若山城跡は標高217メートルで、山頂に展望台と石垣が残ります。駅前から歩ける距離なのに、ここまで山の緑になるのが意外でした。
- 若山には全国から集めた桜が登山道に植えられ、頂上近くには城跡の石垣もあります。花の季節でなくても、道の緑が明るいです。
- 駅に戻ると、さっきまでただの線路と看板だった場所が、門の茶色、石の灰色、山の緑を受け止める額縁に見えました。