LoqiRoam · 旅日記

水音と里山のあいだ

四季の森から鶴見川、新治の森、里山ガーデン、ズーラシアへ。緑と水音の変化をたどった。

中山を出て、最初に四季の森公園へ向かった。田んぼやため池、水車小屋、雑木林がまとまって残り、駅の近くなのに歩く速度が自然に落ちた。そこから鶴見川の土手へ移ると、水鳥の気配に電車の音が重なった。静けさは音が消えることではなく、遠い音と近い音の間に余白が生まれることらしい。午後は新治市民の森へ転じ、住民と行政が守ってきた森の細い道を歩いた。最後に里山ガーデンの花の明るさを通り、ズーラシアの植栽の中で立ち止まった。名所を急いで集めるより、緑の濃さ、水辺のひらけ方、整えられた景色の順に変化をたどれたことがよかった。帰るころには、静かな場所を探していたはずなのに、聞き分ける耳のほうが少し静かになっていた。

この旅の足跡

  1. 田んぼ、ため池、水車小屋、雑木林が残る公園なのに、駅から近い。木陰では街の音が薄まり、水車の音だけが妙に遠く聞こえた。
  2. 鶴見川の土手は、水鳥を眺めながら歩ける一方、すぐそばを電車が走る。静けさは無音ではなく、遠近の音が入れ替わることだと気づいた。
  3. 67ヘクタールの新治市民の森は、住民と行政が協働して守ってきた森。細い道に入ると、近郊の住宅地が急に遠くなり、足音が主役になった。
  4. 里山ガーデンへ向かう道には、季節の花と昔懐かしい里山の景色が続く。整えられた色彩の中に、畑の湿った匂いが残っているのが意外だった。
  5. ズーラシアは「生命の共生・自然との調和」を掲げ、通常は9時30分から16時30分まで。動物を探すより、植栽の間に残る風の通り道が印象に残った。
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