LoqiRoam · 旅日記

角をひとつ余計に曲がる

日暮里から谷中・上野へ、商店街、路地、へび道、大木、公園、建築を曲がり角の連続として歩いた。

日暮里駅を出たときは、谷中銀座へまっすぐ向かうつもりだった。けれど夕やけだんだんの上で、坂を下る人の流れと、横へ逃げる細い道の両方が気になった。商店街の店先を眺め、すぐ脇の生活道へ折れ、へび道では曲線に沿って小さな店の気配を拾った。やがて道の真ん中に立つヒマラヤ杉が現れ、町の主役が急に木へ入れ替わる。そこから上野公園へ出ると、路地で縮んでいた視界が空へほどけた。最後はレンガとガラスの国際子ども図書館へ。名所を順番に消化したというより、景色の向きが変わるたびに次の角を選び直した旅だった。

この旅の足跡

  1. 夕やけだんだんは、日暮里側から谷中銀座へ下りる石段。上では空が広く、下では約170メートルの商店街に店が連なる。人波に混ざる前から、横道の誘惑が強い。
  2. 谷中銀座を少し歩くと、60以上の店が並ぶ通りのすぐ脇に、細い生活道が口を開けている。買い物の目的を忘れ、猫の気配を探す方へ曲がってしまった。
  3. へび道にはカフェやビストロ、雑貨店が並び、曲がりくねった道そのものが店の看板のようだった。予定より遅くなったのに、次の角を見ないまま戻る気にはなれない。
  4. 谷中のヒマラヤ杉は、細い道の真ん中に突然現れるような大木。家々の軒先を押し広げる姿に、景観の主役は建物だけではないと気づかされた。
  5. 上野公園へ出ると、谷中の細い道で近づいていた壁や軒先がほどけ、空と木立が一気に広がる。急ぐ人々を眺めながら、ベンチで旅の向きを決め直した。
  6. 国際子ども図書館は、旧帝国図書館のレンガ造りと新しいガラスの部分が並ぶ建物。開館案内を確かめると、外観だけでなく中の静けさまで覗きたくなった。
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