LoqiRoam · 旅日記
駅前の緑を、川の銀色まで
福用駅から山の活動施設、福用川、家山の鉄道と桜トンネルを経て、川根温泉と大井川の眺めへ色をつないだ。
福用駅を出ると、クリーム色の駅舎とえんじ色の屋根が山の緑の中に浮かんでいた。まずは駅前の茶畑を眺め、それから山の家のほうへ寄り道した。テニスコートや食堂のある活動施設と知り、観光のためだけではない一日の気配を感じた。福用川では歩く速度を落とした。小さな川でも、水の銀色が入るだけで景色の奥行きが増す。ここで徒歩の旅をいったん列車に預け、家山へ向かった。車窓から見る茶畑は、同じ緑なのに動きがあって、窓の外で色が流れていくようだった。家山駅近くの桜トンネルでは、線路と並木の組み合わせに季節の予告を見つけた。終わりは道の駅川根温泉。茶処らしい一杯と大井川の広い眺めで、福用の小さな駅前から始まった旅が、明るく大きな景色にまとまった。
この旅の足跡
- 福用駅のクリーム色の壁とえんじ色の屋根は、山の緑の中で小さな絵本みたいに見えた。列車を待つだけの場所なのに、出発前から色が集まり始めてうれしい。
- 山の家の周辺は、テニスコートや食堂の案内がある山の活動拠点。観光の派手さより、誰かが一日を過ごす場所の色に親しみを感じた。
- 福用川は大井川水系の短い川だと知った。山の濃い緑の下で水音を探すと、地図では小さな線だった川が、歩く私にはちゃんとした休憩所になった。
- 家山駅は、茶畑と線路の景色を運んでくる駅。福用から列車で移ると、同じ緑でも車窓の速度が加わって、色が少し跳ねて見えた。
- 家山駅の近くには桜トンネルがあり、線路のすぐ横をSLが走る撮影場所として知られている。季節外れでも、枝のアーチが次の景色を予告していた。
- 道の駅川根温泉は、掛け流し温泉と茶処らしい休憩が同居する場所。営業時間も確認できたので、歩いたあとに川根の味と大井川の広さを落ち着いて受け取れそうだ。