LoqiRoam · 旅日記

海の青から古道の緑へ、那智の色集め

湯川駅から海辺と補陀洛山寺を経て大門坂へ向かい、海の青、古道の緑、社寺の色、那智の滝の白を集めた。

湯川駅を出たときは、静かな駅前と海の青だけを拾うつもりでした。けれど海岸線を歩くと、岩の暗さや潮の気配まで景色の一部になり、町の色は思ったより素朴でした。那智駅方面へ進んで補陀洛山寺に立ち寄ると、海へ向かった渡海船の復元船があり、同じ海が景色であるだけでなく、昔の人の行き先でもあったことに驚きました。そこから道を山側へ転じ、大門坂の苔むした石畳を登ります。海の青から森の深緑へ、色の温度がゆっくり変わりました。青岸渡寺では朱色や素木の落ち着きを眺め、最後に那智の滝の白い水音へ。駅前の小さな色集めが、海と祈りと山をつなぐ旅になりました。

この旅の足跡

  1. 湯川駅を出ると、海の青に温泉地らしい白い湯気の気配が重なって見える。小さな駅なのに、旅の始まりの色が意外と多い。
  2. 湯川の海岸線では、青い海と岩の暗い色が近く、観光地の明るさより先に潮の生活感が届く。風が変わると景色も変わりそうだ。
  3. 補陀洛山寺には海へ出た渡海船の復元船があり、朱や木の色から遠い海を想像した。穏やかな境内なのに、歴史の決意が重く残っている。
  4. 浜の宮の周りは、社寺の落ち着いた色と海辺の明るさが隣り合う。ここが古道の分岐点でもあると知り、歩く方向が急に大きく感じられた。
  5. 大門坂は約500メートルの苔むした石畳で、樹齢800年を超える杉が道の両側に立つ。朱色を探して来たのに、まず深緑に足を止めた。
  6. 青岸渡寺は西国三十三所の第一番札所で、素木の本堂と山の緑が静かに重なる。観光の景色なのに、鐘の音まで想像できる場所だった。
  7. 那智の滝は白い水が落ち続け、周囲の深い緑まで明るく見せていた。写真で知った滝より音が大きく、最後にこの白を置いてよかったと思った。
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