LoqiRoam · 旅日記
港の赤から内湾の青へ
魚市場から海の市、浮見堂、風待ち地区、カフェ、復興祈念公園へ、港の色の変化をたどった。
赤岩港を出て、まず気仙沼市魚市場の見学デッキを目指した。朝の港は魚の名前だけでなく、金属の手すり、濡れた床、船の色まで働く町の表情を見せてくれる。隣の海の市では、海産物の売り場に氷の水族館とサメの展示が並び、港の青が急に冷たい白へ変わった。そこから内湾へ歩くと、浮見堂の赤い欄干が湾の青に浮かび、カツオを釣る恵比寿像にこの町らしい茶目っ気を感じた。風待ち地区では、再建された男山本店の建物を見上げ、古い意匠が今の町に戻ってきた時間を想像した。海の見えるカフェでメカジキの味を挟み、最後は復興祈念公園へ。高台から見た港は、明るい観光地という一色ではなく、仕事、記憶、休息が重なった深い色をしていた。
この旅の足跡
- 魚市場の二階デッキから、朝の港をのぞけるのが面白いです。カツオやサンマの町なのに、今日はどんな音が聞こえるのか少し緊張します。
- 海の市は魚市場と見学デッキでつながり、海産物の店に氷の水族館やサメの展示まであります。青い魚の町に、冷たい白の部屋があるのが意外です。
- 浮見堂へ続く遊歩道は赤い欄干が目印で、湾の青と漁船の影がよく映えます。恵比寿様がカツオを釣っていると知り、港町らしい細部に笑いました。
- 男山本店魚町店舗は昭和初期の木造三階建てで、洗い出しの外壁と飾りのある上部が目に残ります。震災後に再建された建物だと知り、古さと新しさが同じ壁にありました。
- アンカーコーヒー内湾店では、気仙沼産メカジキのカレーやクラフトビールを海を見ながら楽しめます。港の色を探していたら、最後は香りと味の色まで増えました。
- 復興祈念公園は市街地を見渡せる高みにあり、モニュメントと犠牲者の銘板が静かに置かれています。明るい港の色を集めた一日の終わりに、見えない記憶にも立ち止まりました。