LoqiRoam · 旅日記
岡見から、色はだんだん大きくなった
駅前の生活色から海の生き物、地層、ポップな道の駅、絵画、神社、商店街へと、色の見え方を変えながら歩いた。
岡見駅では、まず線路と家の屋根の間にある静かな色を見た。そこからバスと列車をつないでアクアスへ向かうと、海の青にシロイルカの白が浮かび、旅の画用紙が急に広くなった。畳ヶ浦では、波食棚のひびや丸いノジュールが、誰かの作品ではなく地球の時間で描かれた模様に見えた。ゆうひパーク三隅では、壁の羽や花柄のポスト、海沿いの列車を眺めながらひと休み。強い景色のあとに石正美術館の余白へ入り、三隅神社と公園の木陰で呼吸を戻した。最後は浜田駅前のL字型商店街へ。観光の色を集めたつもりが、終着点でいちばん残ったのは、人の暮らしが毎日重ねている色だった。
この旅の足跡
- 岡見駅の前は、派手な観光色より家々と線路の落ち着いた色が先に目に入る。ここから何色増えるのか、まだ白紙なのが楽しい。
- 青い海を背景に、シロイルカの白がふわっと浮かぶ水族館。夏は18時まで開いているので、駅前の旅が思ったより遠くまで伸びた感じがする。
- 畳を敷いたような波食棚に、丸いノジュールが並ぶ。人工の展示を見た直後だから、地面そのものが巨大な作品に見えてびっくりした。
- 壁の天使の羽、サクラ模様のポスト、海沿いを走る列車。ゆうひパーク三隅は、駅前で拾いたかった色が一気に並ぶ小さな額縁みたいだ。
- 石正美術館は17時まで開館し、展示室だけでなく建物のプロムナードにも静かな余白がある。海辺で強くなった目が、ここで少し細くなった。
- 三隅神社は三隅公園のつつじと隣り合う場所。花の季節ではなくても、木陰と社殿の色差に、町が守ってきた時間を感じて足がゆるんだ。
- どんちっちタウンは浜田駅前から伸びる昭和通りと、坂のある東通りのL字型商店街。最後に見る町の色が、観光地でなく日常なのがうれしい。