LoqiRoam · 旅日記
緑の濃さを変えながら歩く
市川大野の駅前から農地、大町の自然、万葉植物園、中山参道へ進み、色の見え方が広がる旅。
市川大野駅を出たときは、駅前の看板や住宅の壁の色を集めるつもりだった。けれど大町へ向かう道で梨畑や農家の気配に出会い、最初の寄り道は土の色になった。自然観察園とバラ園では葉の緑が何種類も重なり、動植物園ではそこに声や動きが加わった。旅の途中で、色は目で見るものだけではないのかもしれないと思った。万葉植物園では植物が和歌と並び、さっきまで見ていた草木に昔の人の名前が重なった。最後に中山参道へ移ると、寺町の落ち着いた木立の先から店先の赤や黄色が戻ってきた。駅前の色を探して出発したのに、帰りには道と季節と人の営みまで色に見えていた。
この旅の足跡
- 市川大野駅の周りは住宅地なのに、少し歩くと梨畑や昔ながらの農家が見えてきた。駅前の便利な色と、土の匂いがする色が近くに並ぶのが面白い。
- 大町公園へ向かう道では、住宅の間から農地の広がりが見えた。梨の産地らしい畑の気配に、駅前の風景が急にのどかになる。次はどんな緑に会えるのだろう。
- 自然観察園とバラ園は、大町の谷津に植物の濃淡を重ねていた。無料で歩ける園内に、葉の深い緑や花の赤が見つかり、駅前から来たことを忘れそうになる。
- 市川市動植物園は9時30分から16時30分まで開園していて、動物の気配が景色に動きを足してくれる。植物園とは違う声が聞こえそうで、次は何が現れるか気になった。
- 万葉植物園では、万葉集に詠まれた植物が和歌と一緒に展示されている。名前を知らない草にも昔の人の視線が宿っていて、緑色がただの色ではなく物語に見えてきた。
- 中山参道は、法華経寺へ向かう道に寺院と商店が続き、掃き清められた道と店先の色が同居していた。緑を集めた一日の最後に、暮らしの赤や黄色がよく映えた。