LoqiRoam · 旅日記
潮の模様から、街の呼吸まで
青島の海辺から美術館、神宮、中心街、県庁を経て、大淀川の風へ抜ける宮崎の寄り道旅。
内海を出発点にしたが、駅前を几帳面に歩く気分ではなかった。日南線で青島へ寄り、弥生橋を渡って島の参道に入る。鬼の洗濯板は自然の造形なのに、見る位置と潮の具合で表情が変わり、最初の予定をあっさり裏切ってくれた。そこから宮崎市街へ戻り、県立美術館の展示と文化公園の緑で歩く速度を落とす。宮崎神宮では木立の奥にある静けさを拾い、帰り道は橘通りの看板と路地の軒先へ。県庁本館の重い輪郭を横目に、最後は大淀川の河川敷へ出た。街の音が風にほどけると、今日は名所を巡ったというより、曲がるたびに景色の温度を替えていたのだと気づいた。
この旅の足跡
- 青島神社は青島全島を境内とし、弥生橋を渡って参拝する。海へ向かう参道なのに、島へ入るほど街の音が薄くなるのが面白い。
- 青島を囲む鬼の洗濯板は、波で削られた岩が規則的な縞模様を作る。満ち引きで表情が変わるらしく、同じ道を戻っても別の景色になりそうだ。
- 宮崎県立美術館は県総合文化公園の中にあり、開館は10時から18時。作品を見る前から、広い緑地が頭の中の雑音を少し下げてくれた。
- 宮崎神宮は木立の深い境内を持ち、案内では開門5時30分から17時30分。市街地の近くなのに、参道へ入ると音の高さが変わる。
- 橘通りの一番街入口から路地へ入ると、表通りの明るい看板と小さな店の軒先が近接する。どちらが宮崎の現在形なのか、少し判断に迷った。
- 宮崎県庁本館は自由に見学でき、平日の見学時間は9時から17時。フェニックスの明るさの中に重厚な建物が立ち、横道から見る輪郭が気になった。
- 大淀川下流の河川敷は市街地の近くでも空が広く、橘公園の夕景も記録されている。建物の角を曲がった先で、急に風だけが主役になった。