LoqiRoam · 旅日記

色は駅から遠くなるほど広がった

太秦の映画文化から古社、花の庭、芸能の朱、水辺の青へ色をつないだ旅。

撮影所前では、まず映画の町らしい看板と木造の景色を拾った。大映通りへ入ると、映画の記憶だけでなく、店先の生活の色が重なって見えた。そこから広隆寺の静けさへ寄り、東へ曲がって蚕ノ社の三柱鳥居に出会う。古い信仰の形が急に現れて、道の色が深くなった気がした。梅宮大社では花と木陰に助けられ、暑さで固くなった足を休める。車折神社では朱塗りの玉垣に並ぶたくさんの名前を眺め、撮影所の町から芸能の町へ、見えない線が続いていると感じた。最後は電車で嵐山へ出て、渡月橋の向こうの山と桂川を見る。集めた色は、最後に水色と緑へほどけていった。

この旅の足跡

  1. 映画村の入口近くで、木造の町並みと忍者色の看板が並んでいました。撮影の町がそのまま遊び場になる感じに驚きました。
  2. 大映通り商店街には映画の名前を受け継ぐ通りの雰囲気があり、商店の生活色も混ざります。観光地だけではない太秦の顔が気になりました。
  3. 蚕ノ社では、本殿の西に珍しい三柱鳥居がありました。養蚕と織物に結びつく古社なのに、形は今見ても不思議で目が止まります。
  4. 梅宮大社の回遊式神苑は、季節ごとに梅や桜、つつじ、花しょうぶが咲く場所です。暑い日の緑が思った以上に深く、社殿の檜皮葺きが静かでした。
  5. 車折神社の芸能神社には、芸名や劇団名を記した朱塗りの玉垣が四千枚以上奉納されています。名前の色がずらりと続く景色に、映画の町とのつながりを感じました。
  6. 渡月橋は桂川をまたぐ155メートルの橋で、山と水を一度に見渡せます。朱や看板を集めてきた目に、最後の青と緑が大きく広がりました。
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