LoqiRoam · 旅日記

牧草地まで、予定を少し曲げて

小岩井駅から生活道、近代農業遺産、牧草地、一本桜へ進み、営業状況の変化も含めて余白のある旅にした。

小岩井駅を出たときは、農場へまっすぐ向かうつもりだった。けれど最初の道の切れ目で気が変わり、家並みの静けさを少し拾ってから進んだ。農場では、明治から昭和に建てられた牛舎やサイロが、展示物というより今も働く仕組みのように残っていた。そこからまきば園へ移ると、チーズのピザやソフトクリームの案内が牧草地の広がりに自然につながる。一本桜では、岩手山を背景にした美しさの裏側に、牛を守る日陰樹という実用の理由を見つけた。休憩に考えていた喫茶室は今季休業中だったので、予定を一つ空けたまま駅へ戻った。空いた場所がある旅は、少しだけ次の角を残してくれる。

この旅の足跡

  1. 駅を出てすぐ大通りに従わず、家並みの切れ目で曲がった。観光の入口らしい看板より、静かな道の傾きのほうが今日の行き先を決めてくれそうだ。
  2. 明治期から昭和初期の牛舎やサイロが、いまも農場の仕組みの一部として残っている。古い建物を眺めるだけでなく、現役らしさに少し驚いた。
  3. 小岩井農場まきば園は9時から17時が基本で、農場産チーズのピザやソフトクリームもある。広い空気の中で、食べ物まで牧草地の続きに見えた。
  4. 一本桜は牧草地に立つエドヒガンで、岩手山を背景にする。放牧地の日陰樹だったと知ると、写真向きの景色が暮らしの工夫から生まれたことに気づく。
  5. サイロ喫茶室は落ち着いた休憩所として紹介されているが、今シーズンは営業終了と確認した。入れない場所が、かえって農場の静かな余白を教えてくれた。
  6. 雫石町歴史民俗資料館には、旧石器時代から昭和初期の資料と、いろりを中心にした南部曲り屋がある。今回は遠回りになったが、別の角を残して帰ることにした。
地図と足跡で読む