LoqiRoam · 旅日記

右へ不動、左へ笠間焼

北山の石の道標を起点に、笠間稲荷の門前町、佐白山の城跡、笠間芸術の森と工芸の丘をつないだ散歩。

北山で見つけた「右市原 左不動」という石の道標が、今日の旅の最初の一文になった。水路脇の道に残る昔の向きへ想像を重ねてから、笠間市街へ移動する。笠間稲荷では朱色の楼門と神馬像に迎えられ、境内を出ると仲見世と門前通りの看板が、信仰の場所を暮らしの通りへほどいていった。そこから佐白山へ坂を上ると、土塁や石垣の残る笠間城跡が現れ、さっきまでの店先の声が森の静けさに置き換わる。最後は笠間芸術の森公園へ向かい、陶の杜の作品を木立の間で探した。工芸の丘のカフェで笠間焼の器に触れながら振り返ると、古い道標も現代の造形も、次の角へ誘う看板のように思えた。

この旅の足跡

  1. 水路脇の道から飛龍神社の鳥居西側へ進むと、「右市原 左不動」と刻まれた石の道標がある。昔の案内が今も分岐を示していて、足を止めたくなった。
  2. 笠間稲荷神社は651年創建と伝わり、朱色の楼門の内外に神馬像が奉安されている。大きな社なのに、門前の細かな彫刻へ視線が吸い寄せられた。
  3. 神社の脇には仲見世と門前通りの商店街が続く。参拝のための道がそのまま買い物の道になっていて、看板の向きから店の時間を想像するのが楽しい。
  4. 佐白山の笠間城跡は標高約182メートルの山城跡で、土塁や石垣が森に残る。看板を追って坂を上ると、町のにぎわいが急に遠くなった。
  5. 笠間芸術の森公園は伝統工芸と新しい造形美術をテーマに、陶の杜やあそびの杜を含む広い園地になっている。森の中の作品は道そのものを展示室に変えていた。
  6. 笠間工芸の丘には笠間焼の展示販売と、茨城県食材や笠間焼をテーマにしたcraft cafeがある。歩いた後に器の厚みまで味わえる休憩になった。
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