LoqiRoam · 旅日記
駅前の色を拾って、滝の白まで
駅前の買い物の色から水辺、吊り橋、滝、祭り、手すき和紙へ進み、町の色の重なりを感じた旅。
大金駅に降りた朝は、まず駅前の店先を眺めた。かましんの看板や買い物袋の色は、名所の派手さとは違うけれど、町が今日も動いている証拠みたいだった。そこから荒川水辺公園へ歩くと、芝生の緑と水面の銀色が目に入り、駅前の音が少しずつ遠のいた。大金吊り橋では、片側だけに立つ主塔の形に足が止まった。橋の上から見た川と家並みで、近くの色が一度に広がった気がする。午後は烏山線で滝駅へ向かい、龍門の滝の白い水しぶきと線路の景色に出会った。そこから山あげ会館で祭りや特産品の色を見て、最後は烏山和紙会館へ。にじみ合う紙の色を眺めていると、旅は目立つものを集めるだけでなく、残り方の違う色を覚えて帰ることなのだと思った。
この旅の足跡
- 駅から少し歩くと、かましんの看板と店先の生活感が見えてきた。観光の入口なのに、買い物袋の色まで町の風景に見えてきて楽しい。
- 荒川水辺公園では芝生の緑と水面の灰銀色がゆっくり並んでいた。歩く道そのものが景色になっていて、駅前の音が遠くなるのが面白い。
- 大金吊り橋は長さ97メートルで、主塔が片側だけの珍しい形だった。橋の上から荒川と町並みを見下ろすと、構造物の青さまで景色に溶けていた。
- 龍門の滝は高さ約20メートル、幅約65メートルの大滝。白い水しぶきの上を烏山線が通ると聞き、自然と列車が同じ画面に入る不思議さに驚いた。
- 山あげ会館では、山あげ祭の映像や島田うどん、鮎甘露煮、烏山和紙などが土地の記憶を伝えている。祭りの色が建物の中で動き出すようだった。
- 烏山和紙会館では、那須楮から昔ながらの和紙をつくる文化に触れられる。はっきりした色ではなく、にじみ合う紙の色が最後にいちばん長く残った。