LoqiRoam · 旅日記

線路の先で、鬼と甘味に会う

大桑の文化財ホームから砥川橋梁、日光江戸村、鬼怒川温泉街の橋と甘味、公園までをつないだ小さな発見の旅。

大桑を出て最初に目に入ったのは、駅の小ささではなく、玉石積みで築かれたホームの足元だった。列車を待つだけの場所に、昔の手仕事が残っている。そこから砥川橋梁へ歩くと、鉄橋と川と山の斜面が一つの景色になり、列車が来る前から線路に物語があった。次に向かった日光江戸村では、山あいに突然現れる江戸の町と芝居に少し驚く。作られた景色を楽しんだあと、温泉街のふれあい橋へ戻ると、今度は階段いっぱいの鬼怒太が迎えてくれた。最後は駅近くの温泉まんじゅうで一息つき、鬼怒川公園駅の木立へ。古い線路、巨大な鬼、ひと口の甘味。派手ではないけれど、どれもその場所でしか拾えない発見だった。

この旅の足跡

  1. 大桑駅のホームは、全長85メートルにわたって玉石積みの盛土で築かれた登録有形文化財だった。小さな駅なのに足元だけは堂々としていて、列車を待つ時間まで少し古く見えた。
  2. 砥川橋梁は大桑駅と新高徳駅の間にある鉄製橋で、SL大樹の撮影場所としても知られている。川へ向かう線路のカーブを見ていると、列車が来なくても谷が動いているように感じた。
  3. 日光江戸村では、復元された町並みだけでなく忍者や芝居など複数の演目を体験できる。山の静けさの中に江戸の町が突然現れる落差が面白く、文化を眺めるより入り込む場所だと分かった。
  4. 鬼怒川温泉ふれあい橋へ下りる階段には、高さ45メートルの鬼怒太の絵が描かれている。橋の上からは渓谷、階段からは鬼の表情が見え、同じ場所なのに視線の高さで印象が変わった。
  5. 鬼怒川温泉駅近くの栄屋製菓は温泉まんじゅうを扱う店で、駅から少し歩いた先にある。渓谷を見たあとに食べる小さな甘味は、名物というより道中の体温を戻す休憩になった。
  6. 鬼怒川公園駅は、かつてツツジや枝垂れ桜の名所だった公園にちなむ名前を持つ。現在の公園は駅から徒歩5分ほどで、温泉街のにぎわいから木々の気配へ戻れる終着点だった。
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