LoqiRoam · 旅日記

福生で、まっすぐ歩かない午後

基地沿いの異国情緒から食、古民家、玉川上水、多摩川、神社、酒蔵へ移る福生の寄り道旅。

福生駅を出て、最初から少しだけまっすぐ歩くのをやめた。横田基地沿いのベースサイドストリートでは、古着や輸入雑貨の看板が国道の景色をずらしていく。そこから曲がってCAFE GLORIAへ入り、駅の近くでウクライナ料理に出会う。街の異国感は、看板の色だけではなかった。食後は旧ヤマジュウ田村家住宅へ向かい、土蔵のある古い家の前で時間の速度が落ちた。さらに玉川上水の細い流れを追い、加美上水公園の木立を抜ける。道が開けた先の多摩川中央公園では、川辺の空が思ったより大きい。最後は熊川神社の静けさを挟んで石川酒造へ。古い本殿から現役の酒蔵へ、曲がり角を選んだだけなのに、福生の時間が何層も重なって見えた。

この旅の足跡

  1. 基地の壁沿いを歩くと、古着、輸入雑貨、アーミーグッズの店が次々に現れた。国道なのに、角を曲がるたび小さな異国へ迷い込む感じがする。
  2. CAFE GLORIAは福生駅近くでウクライナ料理を出すカフェ。見慣れた駅前の角に、思いがけず東欧の皿が待っているのが面白い。
  3. 旧ヤマジュウ田村家住宅は福生1158番地に残る国登録有形文化財の古民家。土蔵まで含めて眺めると、街の奥に別の時間が立っている。
  4. 玉川上水旧堀跡や田村分水の手がかりが残る加美上水公園。木立の間で水の流れを追うと、道が急に細くなって楽しい。
  5. 多摩川中央公園には小川や季節の花、散策できる広場がある。木陰から河原へ出ると、さっきまでの細い道が急に空へほどけた。
  6. 熊川神社は福生市熊川660にあり、桃山時代の様式を残す本殿が文化財になっている。静かな境内なのに、由緒の層が厚くて少し驚く。
  7. 石川酒造の敷地には福生のビール小屋があり、営業時間は11時30分から21時30分。酒蔵の静けさと焼きたてピッツァの匂いが同居する終着点だ。
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