LoqiRoam · 旅日記
甘い香りから古墳の丘まで
藪塚のカフェ、石切場、温泉郷、蛇の文化、江戸風の町並み、西山古墳をつないだ小さな発見の旅。
藪塚では、駅を出てすぐに予定を決めすぎないことにした。まず小さなカフェで果物の甘さに足を止め、その明るさを抱えたまま石切場跡へ向かう。温泉地の近くに、まるで古代神殿のような岩肌が残っているのは意外だった。そこから丘陵の道を歩くと、新田義貞の隠し湯という伝承が、坂の静けさに薄く重なる。次に蛇をめぐる専門施設へ入り、少し身構えた気持ちが観察の面白さへ変わった。三日月村では江戸風の町並みを歩き、最後は西山古墳の丘で遠くを眺める。今日集めた三つの発見は、甘い香り、岩の時間、生きものの気配。どれも大きな名所ではないのに、帰るころには藪塚という町が少し立体的に見えていた。
この旅の足跡
- 藪塚町1404の小さなカフェで、果物を主役にした甘い休憩を発見。駅前の旅がいきなり華やぎ、町の名前より香りが先に記憶へ残った。
- 藪塚石切場跡は、温泉地の近くに古代神殿のような岩肌が残る場所。静かなのに映画の舞台めいていて、なぜここだけ時間が止まったように見えるのか不思議だった。
- 藪塚温泉郷には、新田義貞の隠し湯という伝承と、丘陵の中の静かな道が重なっている。湯の記憶を想像すると、普通の坂道まで少し昔の旅に見えた。
- ジャパン・スネークセンターでは、蛇を学術的に扱う施設が藪塚に根づいている。少し身構えて入ったのに、観察するほど動きの繊細さが気になり始めた。
- 三日月村には荒物屋や旅籠屋、峠の茶屋など江戸風の建物が並ぶ。蛇の観察のあとに歩くと、現実の町なのに時代劇のセットへ迷い込んだ気分になった。
- 西山古墳は6世紀後半の前方後円墳で、丘陵の道にひっそり残る。最後に古墳の時間へ着くと、今日見た岩や湯や町並みまで長い一枚の風景にまとまった。