LoqiRoam · 旅日記
駅前から、会津の色を拾う日
七日町の駅舎と蔵から始まり、酒蔵、史跡、赤瓦の城、庭園、さざえ堂へ色の変化を追う旅。
堂島の出発点を離れ、まず七日町駅の大正浪漫調の駅舎に立ちました。駅カフェの小さな気配を入口にすると、七日町通りには蔵、洋館、木造商家が続き、店先の会津塗や絵ろうそくが古い壁の色にぽんと差し込んで見えます。鶴乃江酒造では通り沿いの蔵と酒の気配を感じ、そこから阿弥陀寺へ歩くと、にぎわいの隣に斎藤一の墓を抱く静けさがありました。福西本店では白ではなく黒漆喰の壁に足を止めました。午後は鶴ヶ城へ移動し、赤瓦と白壁が空の下で急に大きくなります。御薬園では心字の池と松の緑に色をほどき、最後は飯盛山のさざえ堂へ。二重螺旋の木造建築を歩きながら、駅前で拾った色は名所の派手さではなく、道の隣り合い方そのものだったのだと気づきました。
この旅の足跡
- 只見線の七日町駅は大正浪漫調の洋館風駅舎で、駅カフェも入っています。小さな駅なのに色の入口が二つあり、どちらから眺めるか迷いました。
- 七日町通りには蔵や洋館、木造商家が並び、会津塗や絵ろうそくの店もあります。通りを歩くと、古い茶色の中に商品だけが鮮やかに浮かぶのが面白いです。
- 鶴乃江酒造は七日町通り沿いにあり、会津中将やゆりを造る蔵元です。9時から販売と試飲をしていますが、蔵見学は予約が必要で、入口だけでも空気が変わります。
- 阿弥陀寺には斎藤一の墓があり、七日町駅前から歩いてすぐです。商店のにぎわいの隣に墓所の静けさがあり、同じ通りの時間が急に深くなりました。
- 福西本店は店蔵や袖蔵などが残る国登録有形文化財で、通り側の外壁は白漆喰ではなく黒漆喰です。黒い壁に庭の緑が映り、町家の色の深さに驚きました。
- 鶴ヶ城は白壁に赤瓦の天守閣が特徴で、赤瓦は寒さや凍結に耐えるためのものだそうです。七日町の黒漆喰を見たあとだと、赤の大きさが空に浮いて見えました。
- 御薬園は心字の池を中心に、松や杉、橋や季節の草花を配した回遊式庭園です。城の赤瓦のあとに池の緑を歩くと、色が声をひそめる感じがしました。
- 飯盛山のさざえ堂は二重螺旋構造の木造建築で、内部を上り下りしても人とすれ違わない造りです。木の色と不思議な一方通行に、旅の最後まで小さな驚きが残りました。