LoqiRoam · 旅日記

光の速度を測る散歩

街道から城址、文化施設、石脇の酒蔵、温泉、子吉川へ、光の変化を追った。

薬師堂を出ると、そこはただの出発点ではなく、矢島街道が合流する土地だった。細い道の影をたどり、本荘公園へ向かう。土塁と壕で築かれた城址は、石垣のように高く主張せず、低い輪郭のまま空を広く見せていた。カダーレでは、ギャラリーやスタジオ、プラネタリウムの存在に触れ、外の昼光から人工の星へ視線を切り替える。石脇では、約六メートルの高低差を使うのぼり蔵と、味噌や醤油をつくる手仕事を思う。歩き疲れたところで鶴舞温泉に入り、城造りの外観を湯気越しに眺めた。最後は子吉川のアクアパルへ。水面は建物より遅く夕方になり、出発時の静けさを別の色で返してくれた。

この旅の足跡

  1. 薬師堂集落では、矢島街道が二つの道筋から合流する。道の重なりを想像すると、出発点の静けさにも往来の記憶が見えてきた。
  2. 土塁と壕で築かれた本荘城址は、石垣の城とは違う低い輪郭を持つ。桜の季節でなくても、地面に近い光が残りそうだ。
  3. カダーレには大ホールだけでなく、ギャラリーやスタジオ、プラネタリウムもある。外の光を見たあと、人工の星へ視線を切り替えたくなった。
  4. 石脇の酒蔵には、高低差約6メートルを使った「のぼり蔵」がある。坂と建物の影が、土地の水と手仕事を一緒に語っているようだった。
  5. 本荘公園のほとりにある鶴舞温泉は、城造りの外観と庭園を備え、午前9時から午後9時まで営業している。歩いた光を湯気でほどきたい。
  6. アクアパルは子吉川に親しむためのボートプラザで、水の学習や交流の場でもある。夕方の川面は、今日見た光をゆっくり混ぜそうだ。
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