LoqiRoam · 旅日記
駅前の色から、雪国の奥へ
越後湯沢駅の雁木から、雪国の暮らし、温泉、水辺、山、清津峡へ色の変化をたどった。
越後湯沢駅では、雁木を思わせる屋根の下に酒や米菓の店が並び、木の色と看板の色が朝から元気でした。そこから温泉通りへ歩いて雪国館に入り、川端康成の世界だけでなく、囲炉裏や昔の道具に残る暮らしの手触りを見ました。隣の足湯は、つららを意味する名前なのに湯は熱く、冷たい土地の中の小さな赤い灯りのようでした。滝沢公園では水音が町の声を遠ざけ、湯沢高原では屋根の列が山の緑へほどけていきます。最後はバスで清津峡へ。水鏡に反転した岩と空を見て、駅前で集めた色が、最後には自然の大きな一枚に混ざった気がしました。
この旅の足跡
- 雁木を模した駅の小路に、新潟の酒や米菓がぎゅっと並んでいます。赤い看板と木の天井を見ていると、旅がもう始まった感じがします。
- 雪国館には川端康成の直筆や日本画、囲炉裏のある昔の暮らしが並びます。白い雪の物語なのに、館内では木と土の色が強く残っていました。
- かんなっくりは方言でつららの意味。三つの浴槽に毎朝新しい湯が入るそうで、熱めの湯気を見たら雪の白さまで少しやわらぎそうです。
- 滝沢公園は町なかにありながら、川沿いの遊歩道の先に小ぜんと大ぜんの滝があります。看板の色より、水の白い線がいちばん目に残りました。
- 湯沢高原ロープウェイは山頂のkumo cafeやオープンデッキまで運びます。町の屋根が小さくなり、駅前で拾った色が山の緑に溶けていくのが不思議です。
- 清津峡トンネルの終点には、水鏡で峡谷を反転させるパノラマステーションがあります。最後に見える色が岩と空になると、町の旅が静かにほどけます。