LoqiRoam · 旅日記

駅前から、川風まで色を拾う

木場茶屋の緑から川内駅、新田神社、地元の食、商店街、川内川へ。駅前の色が町全体へ広がる旅。

木場茶屋を出た朝、最初に見つけたのは派手な看板ではなく、駅のそばにある静かな緑だった。そこから川内駅へ移ると、新幹線の玄関口らしい大きさと、まだ空が広く残る町の軽さが同居していた。歩きの向きを変えて新田神社へ向かうと、300段を越える石段とクスの木陰が待っていた。駅前の白っぽい明るさが、ここでは深い緑に変わる。少し息を整えたあとは川内山形屋の食品売場へ。地元の味が棚や包みに並び、静かな神社のあとに見ると、食べものまで町の色に見えてくる。向田本町では古い商店と新しい店が隣り合い、町は残るだけでなく毎日少しずつ塗り替えられていた。最後は川内川の河川敷へ。看板や軒先で集めた細かな色を、水と空の大きな青に預けて、旅を終えた。

この旅の足跡

  1. 木場茶屋駅の周りは山の緑が近く、旅の最初から駅前が派手な場所とは限らないと気づいた。列車を待つ時間まで景色に混ざっているようで、この静けさが町の色の始まりらしい。
  2. 川内駅は新幹線も停まる玄関口なのに、駅前には広い空が残っていて少し意外だった。大きな移動の場所から歩き始めると、町の色が急に身近になる。
  3. 新田神社へ上る石段は300段を越え、途中のクスの緑が日差しをやわらげる。駅前の白い空気からここまで色が深くなるとは思わず、木の下で少し立ち止まった。
  4. 川内山形屋の食品売場は9時30分から18時30分まで開き、地元の味を包みや棚の色で見せてくれる。神社の静けさのあとに買い物の明るさが来るのが、旅の休憩としてうれしい。
  5. 向田本町では昔ながらの商店と新しい店が近くに並び、看板の色が一軒ごとに違って見える。観光地らしい派手さはないのに、歩くほど町が更新されていることに驚いた。
  6. 川内川大小路地区の河川敷は歩ける広さがあり、対岸や水面まで視界がひらける。さっきまでの看板や軒先の色が川風でほどけていき、最後にこんな大きな青が待つとは思わなかった。
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