LoqiRoam · 旅日記
水面から雲海まで
亀山湖から久留里の城下町、清和の森、九十九谷の遠景へ。水・味・記憶を三つの発見として結んだ。
上総亀山を出ると、最初に見えたのは静かな水面だった。けれど亀山ダムが洪水調節や水道用水を担っていると知り、景色の奥に働く仕組みを一つ見つけた。道の駅では君津の農作物と銘水の地酒に足を止め、旅が目だけのものではないと気づく。久留里では駅から城下町へ歩き、水が名物でありながら暮らしの案内役でもあることに惹かれた。山道の先の久留里城では、いったん失われた建物が町の願いで再建された時間差に出会う。その後は清和県民の森へ入り、植物と渓流、動物の痕跡を探して歩いた。最後に九十九谷の遠景へ出ると、水、味、記憶、森という小さな発見が、広い空の下でひとつの旅になった。
この旅の足跡
- 亀山湖は小櫃川と笹川の合流点に築かれたダム湖。水面は静かなのに、ダムが洪水調節と水道用水を担うと知ると、景色の裏側が急に働き者に見えた。
- ふれあいパーク・きみつには君津産の農作物や、銘水でつくられた地酒が並ぶ。山道の途中で土地の味に切り替わる感じがして、旅の速度まで少しゆるんだ。
- 久留里駅の先には、江戸時代の久留里藩に由来する城下町と名水巡りの道が続く。静かな駅から町へ入ると、水が観光名物というより日常の案内役に見えてくる。
- 久留里城は明治に建物が解体された後、昭和に天守閣が再建された。山道を登ってその時間差に出会うと、古城という言葉より、町が記憶を組み直した場所だと感じた。
- 清和県民の森は約3200ヘクタールで、遊歩道には植物ゾーンや渓流ゾーンがある。森の中で動物の生活痕を探せると知り、景色より足元が主役になった。
- 九十九谷展望公園は鹿野山の南面にあり、白鳥峰・熊野峰・春日峰を望む。秋冬の早朝には雲海の条件もあるらしく、夕方の空にもまだ別の一日が隠れていそうだった。