LoqiRoam · 旅日記
川面から高台へ、光の二戸
斗米から駅前の産物、工房、文化施設、城跡、峡谷、縄文の草地へ進み、光の質が変わる一日を歩いた。
斗米を出ると、まず二戸駅前のなにゃーとで、北東北の品が並ぶ明るい棚を見た。町の入口は大きな名所ではなく、手に取られるものの密度で土地を語っていた。そこから2doorへ歩く。南部せんべいとチョコレートが同じ工房で出会い、甘さのあとに小さな塩気が残った。次はシビックセンター。デザインと科学の展示室では、外の光が一度静かに切り分けられた。九戸城跡では視界が反対に開き、道と町が古い地形の上に重なって見えた。馬仙峡へ下ると、男神岩と女神岩の大きさより先に、川面が拾う白い反射に気づく。最後は御所野縄文公園へ。草地の広がりの中で、光は建物や岩に当たるものから、足元を薄く照らすものへ変わった。短い寄り道を重ねた一日だったが、明るさの変化が道順を決めていた。
この旅の足跡
- 二戸駅に隣接するなにゃーとは、北東北19市町村の特産品が集まる場所。駅前の光が買い物客の手元で細かく揺れていた。
- 2doorでは南部せんべいとチョコレートを組み合わせ、店内から製造過程を見られることがある。甘さの奥に塩気が残った。
- シビックセンターには福田繁雄デザイン館と田中舘愛橘記念科学館がある。光は展示の表面で止まり、考える時間に変わった。
- 九戸城跡には東北最古とみられる石垣遺構が残る。高みから町を見下ろすと、現在の道路まで古い時間の続きに見えた。
- 馬仙峡は約2kmの渓谷で、男神岩と女神岩が馬淵川の上に立つ。明神ヶ淵では岩壁より川面の反射が先に目に入った。
- 御所野縄文公園は縄文遺跡の景観を歩ける場所で、博物館は17時まで開く。草地の明るさが、今日の終点をゆっくり薄めた。