LoqiRoam · 旅日記
駅前から湯の町へ、六つの色を拾う旅
飯坂線で上松川から飯坂温泉へ移動し、神社、高架橋、旧家、共同浴場を歩いて駅前の色を集めた。
上松川では、住宅地の中にある駅の静かな色から出発しました。飯坂線に乗ると、窓の外の町が少しずつほどけ、終点の飯坂温泉駅では電車の色が坂道の色に変わりました。石段を上って飯坂八幡神社の高みから温泉街を眺め、次は十綱橋で川の明るさを拾いました。歩く方向が変わるたび、屋根や木々や水面の色が入れ替わっていきます。旧堀切邸では古い蔵と庭を眺めながら手湯足湯でひと休み。最後に鯖湖湯の木の佇まいの前へ着くと、旅の色は看板の鮮やかさだけではなく、暮らしの中に残る茶色や緑、湯気の白にもあるのだと感じました。短い電車の旅なのに、出発点とは違う空気をちゃんと持ち帰れました。
この旅の足跡
- 上松川駅では、住宅地の中に飯坂線の小さなホームがすっと現れます。看板の落ち着いた色と電車の動きが、旅の始まりらしくて少しうれしいです。
- 飯坂温泉駅に着くと、終点らしい落ち着きと温泉街へ続く道の気配がありました。電車で運ばれた色が、ここから坂道の色に変わるのが面白いです。
- 飯坂八幡神社は急な石段の上から温泉街を一望できる場所です。木陰の深い緑と、屋根の赤みが坂道の景色を引き締めていて、思ったより空が広く見えました。
- 十綱橋は温泉街の近くで川をまたぐ、町の骨格のような橋です。橋の上では建物の色と水面の明るさが一緒に見え、温泉地が山側だけでなく川沿いにも開いていると気づきました。
- 旧堀切邸では、古い蔵の落ち着いた茶色と庭の木々がよく合っています。江戸時代から続く旧家を歩いたあと、源泉かけ流しの手湯足湯で手足だけ温められるのが、町歩きの休憩として素朴でいいです。
- 鯖湖湯は飯坂温泉発祥の湯とされる共同浴場で、古い湯の記憶が今の町中に残っています。木の外観を見ていると、駅前で集めた明るい色が最後に湯気の白へほどけていくようでした。