LoqiRoam · 旅日記
駅前の色、湯けむりの先へ
登別駅前から海、温泉街、火山景観、森、文化へ進み、色の意味を広げた旅。
登別駅前では、観光案内の文字だけでなく、ベーカリーや海鮮丼の気配までが旅の入口を彩っていた。海側へ寄り道すると、にぎわいは青灰色の波と港の線にほどける。そこからバスで温泉街へ向かうと、坂道と木の茶、白い湯けむりが増えていった。地獄谷では赤茶けた岩と黄灰色の地面、立ち上る白煙に圧倒され、駅前で集めていた色の尺度が一度ひっくり返った。大湯沼では熱い水面の背後に森の緑が広がり、天然足湯ではその熱が水音と木漏れ日に変わっていた。最後にウポポイへ足を伸ばし、色は眺めるものだけでなく、土地の文化や記憶を受け取る手がかりでもあると感じた。
この旅の足跡
- 登別駅前のヌプルは、観光情報だけでなくベーカリーや海鮮丼の店も入る交流拠点。旅の始まりに、駅前の色が食べ物と人の動きに混ざる感じが面白い。
- 駅から海側へ少し歩くと、温泉観光の入口とは違う青灰色の景色に切り替わる。港町の直線と波の広がりが、旅の色見本の最初の余白になった。
- 登別温泉へ向かう道では、駅前の平らな景色から坂と木の質感へ変わる。温泉街の看板は華やかなのに、湯けむりの白が全体を少し柔らかく見せていた。
- 地獄谷は直径約450mの谷に白煙が立ち、赤茶けた岩と黄灰色の地面がむき出しになる。看板の色を探していたのに、大地の色に先を越されて驚いた。
- 大湯沼は周囲約1kmのひょうたん型の火山性湯沼。湯気の向こうの水面は荒々しいのに、背後の原生林は緑で静かで、同じ場所に熱と休息が同居していた。
- 大湯沼川天然足湯は、約130度の湯が森を流れる途中で足を浸せる温度になる場所。木漏れ日と硫黄の香り、水音まで重なり、色集めが体の感覚に変わった。
- ウポポイでは、博物館や伝統的な建物を通してアイヌの歴史と文化を学べる。駅前の色を景色だけで終わらせず、衣装や木の建物に宿る意味まで考えたくなった。