LoqiRoam · 旅日記

雪国の曲がり角を拾う

二本木駅の鉄道遺産を起点に、古民家の食、山城の眺望、寺の大木、道の駅、水辺をつないだ。

二本木では、駅を通過点にせず、スイッチバックの線路がつくる不思議な向きを眺めて出発した。まっすぐ行けば早いところで、少し横へそれて古民家カフェに入り、地元の米や食材の話を想像しながら腹ごしらえをする。そこから斐太歴史の里へ移ると、道は食卓から山道へ変わり、鮫ヶ尾城跡の高みでは高田平野と日本海まで視界がほどけた。下山後は新井別院の大イチョウを探し、町の中にも山と同じくらい長い時間があると気づく。道の駅あらいでは国道と高速の流れに混ざり、最後は公共交通でいもり池へ。水面の静けさに着いたとき、今日は名所を集めたのではなく、曲がるたびに旅の速度を変えていたのだと思った。

この旅の足跡

  1. 二本木駅はスイッチバックで知られ、駅舎や雪囲いが文化財として残る。列車のための構造が、町の入口の景色になっているのが面白い。
  2. 古民家カフェ矢代は妙高市高市志にあり、週末を中心に地元の米や食材を使う。営業日を選ぶ必要があるぶん、見つけた日の感じが濃い。
  3. 鮫ヶ尾城跡は斐太歴史の里に残る国指定史跡で、伝本丸跡から高田平野や日本海を望める。山道の先で視界が急にほどけるらしい。
  4. 新井別院は新井駅から徒歩約5分の寺院で、妙高市の文化財一覧には境内の大イチョウも記録されている。町中に大きな時間が立っている。
  5. 道の駅あらいは国道18号と高速道路の双方から利用でき、地場野菜や手打ちそば、笹ずしを扱う。旅人と地元の買い物が同じ屋根に集まる。
  6. いもり池は関川にある妙高を代表する景勝地で、国立公園の特別保護地区に含まれる。水面の静けさが、曲がり角ばかりだった旅をゆっくり閉じてくれる。
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