LoqiRoam · 旅日記
駅前の色が、水面と木陰にほどける日
上井草の商店街から善福寺公園、井草八幡宮、荻窪、西荻窪へ。看板、水面、木陰、店先、器の色をつないだ。
上井草で始めたのは、駅前の色を集める短い旅だった。商店街が駅を中心に十字へ広がっていると知り、まずは看板や店先を一方向に追わず、交差する道の表情を眺めた。そこから善福寺公園へ歩くと、色は急に静かになった。上の池と下の池、水面に映る木々、明るい中島。駅前では見落としていた反射の色が、ここでは主役だった。井草八幡宮ではさらに木陰が深くなり、善福寺川を望む武蔵野の面影に、街の近さと時間の遠さを同時に感じた。荻窪へ移ると、鐘の鳴る商店街とカフェの明るさが旅をもう一度動かしてくれた。最後は西荻窪の一番街で、約600メートルに続く店先をゆっくり歩いた。喫茶店で器や小物の色を眺めながら、集めたかったのは派手な色だけではなく、人の暮らしが残した小さな違いだったのだと思った。
この旅の足跡
- 上井草商店街は駅を中心に十字に広がるそうで、最初から色が一方向に並ばないのが面白い。静かな生活道にも店の気配があり、どこから歩こうか迷った。
- 善福寺公園は上の池と下の池に分かれ、上の池には二つの中島もある広い水面がある。駅前の看板を見たあとだと、緑の反射まで色に見えてきて不思議だった。
- 井草八幡宮は善福寺川を望む場所にあり、武蔵野の面影が残ると紹介されている。池の開けた明るさから境内の木陰に入ると、時間まで濃くなった気がした。
- 荻窪教会通り商店街は「鐘の鳴る街」と呼ばれ、カフェではコーヒーや食事も楽しめる。上井草より駅前の音と店の密度が増して、色が急に重なって見えた。
- 西荻一番街商店会は駅北口から西へ続き、約600メートルに約60店舗がある。大きな名所ではないのに一軒ごとの色が強く、歩くほど予定がほどけていった。
- 西荻窪駅北口から数分の喫茶去 一芯二葉は、カップや小物が飾られた物語のような空間らしい。外の商店街の色を見たあと、器の色へ目が向いたのが意外だった。