LoqiRoam · 旅日記
海の青から森の朱へ
鹿島大野駅から海岸、公園、市場、門前町、鹿島神宮まで移動し、景色と暮らしの中の色を集めた。
鹿島大野駅を出たとき、目に入ったのは静かな駅前と広い空だった。大野潮騒はまなす公園の展望塔で遠くまで見渡すと、道も屋根も小さな色のかけらに見えてきた。そこから海側へ進み、大竹海岸では風に押される波と乾いた砂の白を拾った。鹿島灘海浜公園では松林と芝生の間でひと休みし、もぎたて市場に並ぶ農産物やハマグリを見て、海の景色が食卓まで続いていることに気づいた。午後は列車で鹿島神宮駅へ移り、参道商店街の看板や店先の気配を歩く。最後に鹿島神宮の森へ入ると、明るかった一日が木陰の緑に包まれ、朱色の建物が静かに浮かんだ。駅前の色を集めるつもりが、海の風、町の食べもの、森の歴史まで一緒に持ち帰る旅になった。
この旅の足跡
- 大野潮騒はまなす公園には宇宙展望塔や資料館、プラネタリウムがあり、海を含む360度の景色を見渡せる。駅前の静けさが空へ広がる感じで、最初の一色は青にした。
- 海抜77mの展望塔があるはまなす公園は、ハマナスの花と遠い海を同じ視界に入れられる。高いところから見ると、道が細い色の線になっていて面白い。
- 大竹海岸は鹿島灘に面した砂浜で、波と風が景色を大きく動かしている。空の青だけでなく、乾いた砂の白も強く残り、同じ海辺でも印象が変わった。
- 鹿島灘海浜公園は砂浜と松林の海浜部、芝生や休憩施設のある台地部に分かれる。波を見ながら座ると、旅の速度までゆっくりになるのが不思議だった。
- もぎたて市場では、メロンやさつまいもなどの農産物と鹿島灘産ハマグリなどを扱う。海の青を見たあとに赤や黄の食材が並ぶと、町の色が急に食べものになった。
- 鹿島神宮駅前の参道商店街には食事処や喫茶店、土産店が並び、神社へ向かう道に町の気配が続く。海辺から戻ってきたのに、朱色の予告のような看板が見えた。
- 鹿島神宮の奥参道は樹木に囲まれ、境内には700種ほどの南限・北限植物が自生する。御手洗池の澄んだ水と朱色の建物が森の中で際立ち、最後に色が深くなった。