LoqiRoam · 旅日記
曲がり角の先に、緑と写実
誉田の生活道から水辺、公園、美術館、森へ。細い道の選択が最後に大きな景色へつながった。
誉田を出て、まず駅南口から細い道へ入った。香珈は本当に道の先の一軒家で、11時から16時という短い営業時間まで含めて、急がない旅に向いていた。コーヒーの香りを残したまま誉田市民センターへ向かうと、公民館と複合した二階建ての建物があり、観光地ではない町の使われ方を少し想像した。そこから誉田南公園へ曲がり、テニスコートのある住宅地の緑でひと息。歩きだけに固執せず、おゆみ野へ移ると泉谷公園の水辺と木立が現れ、さらに大百池公園では1652年から続く溜池の記憶に出会った。後半は土気方面へ向かい、自然のそばのホキ美術館で写実絵画を見る。外の景色と絵の中の景色が競い合うようで、少し可笑しい。最後は昭和の森へ出て、細い曲がり角を選び続けた一日を、広い空気の中でほどいた。
この旅の足跡
- 駅から五分なのに、香珈は細い道の先の一軒家だった。11時から16時、日曜休み。深煎りの香りを頼りに曲がったら、旅の速度が急にゆるんだ。
- 誉田市民センターは公民館と複合する二階建ての地域施設。駅前の新しさより、ここに残る日常の層の方が気になった。街は観光地でなくても、使われ方に歴史が出る。
- 誉田南公園は誉田町一丁目の住宅地にある小さな公園で、テニスコートの情報も見つかった。名所らしさは薄いのに、生活の音が景色を作っていそうで立ち止まりたくなった。
- 泉谷公園はおゆみ野中央六丁目にあり、蛍の情報も市が届けている。水辺と木立が住宅地に突然現れる感じが面白い。明るい公園なのに、季節の気配はかなり繊細そうだ。
- 大百池公園には古くから使われた溜池があり、1652年には地名として確認されているという。遊具や水辺の設備だけでなく、池が町の記憶を抱えていることに驚いた。
- ホキ美術館は写実絵画を専門にし、土気駅からバスで約五分。自然の近くで、現実そっくりの絵を見るのは少し不思議だ。外の木々まで展示の続きをしているように見えそうだ。
- 昭和の森は約95.78ヘクタールの大きな公園で、ホキ美術館の近くにある。最後にここへ出ると、細い道を選び続けた一日が急に広がる。迷いも悪くない。