LoqiRoam · 旅日記
水の町で、三つだけ拾う
竹鼻の藤、美濃路の道、水郷と三川の景色をつなぎ、羽島周辺の暮らしと地形を感じる旅。
岐阜羽島を出ると、駅の便利さから少しずつ離れていった。最初に立ち止まった竹鼻別院では、樹齢300年以上といわれる藤棚を見上げる。花の季節だけの名所ではなく、毎年そこへ戻ってくる町の時間が見えた。次に美濃路へ入ると、道は華やかな観光地というより、かつて小休所として人を受け止めた生活の道だった。そこから水郷パークセンターへ移ると、義呂池と緑の間に風が通り、自然のそばで食文化やクラフトも続いていることに気づく。最後は木曽三川公園センターの展望塔へ。地上で拾った池や水路が、木曽・長良・揖斐の大きな流れとして平野を分けていた。今日の三つは、藤、道、川。どれも静かな発見なのに、帰るころには町全体が少し立体的に見えた。
この旅の足跡
- 竹鼻別院の藤棚は、樹齢300年以上といわれる木のための大きな舞台だった。花の季節でなくても、町が毎年この場所を待っている気配が残っている。
- 美濃路は名所の連続ではなく、かつて小休所が栄えた道だった。歩いてみると、観光用の景色より、荷物を持った人の往来を想像させる幅が面白い。
- 義呂池に面したアクアワールド水郷パークセンターは、池と緑のあいだに余白がある。施設を見に来たはずなのに、養老山地を探す時間がいちばん長くなった。
- 水郷パークセンターでは、自然だけでなく食文化や伝統行事、クラフトの催しも扱っている。水路のそばに、人の手で続く小さな文化が重なっていた。
- 木曽三川公園センターの展望塔からは、木曽・長良・揖斐の三つの川が平野を分ける様子を見渡せる。地上で拾った水の気配が、上から一枚の地図になった。