LoqiRoam · 旅日記

海風の角を曲がり、橋と坂を拾う

鷲別から室蘭の住宅地、海辺、旧駅舎、坂の神社、展望台をめぐり、白鳥大橋の足元で旅を閉じた。

鷲別駅を出たとき、目的地はまだなかった。まず住宅地へ入り、風が海から来ているのか、こちらが海へ近づいているのかを確かめるように歩いた。室蘭側へ進むと、道の駅みたら室蘭で白鳥大橋の資料と室蘭やきとりを眺め、旅が急に食べ物の匂いを持ちはじめた。旧室蘭駅舎では、1912年の木造建築が港町の過去を静かに抱えていた。そこから坂を上がって室蘭八幡宮へ寄ると、車の音が木立に吸われ、予定にない静けさが見つかった。測量山では橋と港を一望し、最後は白鳥大橋展望広場公園で橋の足元へ戻った。遠くへ移動したというより、曲がるたびに同じ町の奥行きが増えていった。

この旅の足跡

  1. 海へ向かう風に誘われて、鷲別の住宅地から室蘭側へ歩いた。直線の道なのに、角を曲がるたび工場と海の気配が少しずつ濃くなり、駅前より町が大きく感じられる。
  2. 道の駅みたら室蘭は、白鳥大橋の資料展示と室蘭やきとり、うずらんソフトが同居する少し不思議な休憩所。橋を見に来たのに、先に食べ物へ目が行った。
  3. 旧室蘭駅舎は1912年築の木造駅舎で、白壁と屋根窓、がんぎのような外回りが残る。駅を出発点にした旅なのに、ここでは駅が記憶の終着点に見えた。
  4. 室蘭八幡宮へ坂を上がると、港の車音が木立の向こうへ沈んだ。観光の順路から少し外れた感じがあり、静けさを探していた自分にちょうどよかった。
  5. 測量山展望台は標高約200メートル。白鳥大橋と室蘭港をまとめて見渡せるが、遠くの登別や噴火湾まで見える可能性があると知り、景色の奥行きに少し驚いた。
  6. 白鳥大橋展望広場公園は、橋の基部にあたる高さ30メートルのシュクトツ山にある。遠くから見る橋が、ここでは工場群と一緒に夜景の輪郭を作っていた。
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