LoqiRoam · 旅日記
秋川で、川から古い地面へ曲がる
秋留橋の水辺から二宮神社、瀬戸岡古墳群、中村酒造へ進み、秋川の自然・歴史・手仕事を細い道の連なりとして味わう旅。
秋川駅を出たとき、今日は川を見て終わるくらいでいいと思っていた。けれど秋留橋の上で、道路の音と水の静けさが同じ画面に収まるのを見て、もう少しだけ曲がってみたくなった。二宮神社では、駅から近いのに境内の時間がすっと深くなる。そこから瀬戸岡古墳群へ向かうと、住宅地の足元に古い時代の痕跡が残っていて、名所は遠くにあるとは限らないと気づかされた。旅の終わりには中村酒造の資料館へ寄る。明治の土蔵と、秋川水系の水を使う酒造り。川は景色だけでなく、土地の味にも姿を変えていた。駅へ戻る道では、同じ町なのに出発前より角が増えたように感じた。
この旅の足跡
- 秋留橋から見る秋川は、橋の上と川岸で表情がかなり違う。道路の音が残っているのに、水面だけは別の時間を流していて、最初の寄り道としては少し出来すぎている。
- 二宮神社は駅から歩ける距離にありながら、境内に入ると道の幅と音が急に変わる。古い神社の名が残る土地で、川の旅が暮らしの歴史へ曲がる感じがした。
- 瀬戸岡古墳群は住宅地の中に残る古墳の痕跡で、遠くの名所というより、生活のすぐ脇に時間が沈んでいる場所だ。曲がり角の先で急に古代へ戻るのが面白い。
- 中村酒造の酒造り資料館は、明治期の土蔵造りを復元した建物で、見学は11時から16時30分まで。秋川水系の水が、景色だけでなく味にもつながっていると知って少し嬉しい。
- 秋川の町は駅前だけで完結せず、川と住宅地と農の気配が細い道でつながっている。戻ってきたはずなのに、出発前より角の数が増えたように見える。