LoqiRoam · 旅日記
光が町から森へほどける日
町の社寺と昼の食卓を経て、農の気配、杉林、一本の古木へ光を追った。
八日市場から歩き始めると、町の光はまず屋根と社殿の端に細く残っていた。八重垣神社では祭りの気配を想像しながら、静かな境内を通る。昼は小さなカフェで手作りのごはんに切り替え、ふれあいパークでは野菜や加工品の色に目が止まった。そこから北へ進むと、道の明るさが少しずつ消え、飯高寺の杉林が建物を包んでいた。飯高神社まで寄り道をすると、寺と神社が近い距離で別の陰影を持つことに気づく。最後に黄門桜の一本を見た。花の季節ではない。それでも葉の隙間から落ちる光が、長い時間を静かに示していた。
この旅の足跡
- 八重垣神社は町なかにあり、写真の社殿は午後の光を薄く受けていた。祭りの名残を想像すると、静けさとの落差が気になる。
- ごはんカフェ イクシーは八日市場966-1の2階で、昼は手作りごはんを出す。階段を上がる前から、町の昼の速度が少し緩む気がした。
- ふれあいパーク八日市場は野菜や加工品が並ぶ物販施設で、9時から18時が目安。店内の色から外の強い光へ出る瞬間を見たい。
- 飯高寺は約6万7千平方メートルの境内を杉林が包み、総門や講堂などが残る。開けた市場のあとでは、光が急に細くなる。
- 飯高神社は飯高地区の昌山にあり、神仏分離で妙福寺から分かれたと伝わる。森の中で社の輪郭がどこまで見えるか試したい。
- 黄門桜は1698年の水戸黄門来訪を記念する並木桜の最後の一本。夏の葉陰しか見えなくても、一本に時間が集まる感じがする。