LoqiRoam · 旅日記
海から赤瓦へ、三つの発見
浅利富士、海岸、神楽、赤瓦の町、石見焼をつなぎ、土地の高さ・音・手触りを三つの発見として集めた。
浅利駅を出て、まず室神山へ向かった。標高246メートルの山に浅利富士、屋上の山、どびん山と呼び名がいくつもあるのが最初の発見だった。山頂から海を思い浮かべたあと、浅利海岸へ戻ると、同じ景色でも足元の波はずっと近く、旅が地図ではなく体の高さで変わることに気づいた。そこから後地の舞乃座へ移り、静かな海辺に石見神楽の音を重ねる。続く江津本町では、旧役場や旧郵便局の残る赤瓦の通りを歩き、江の川の舟運が町の背骨だった時間を感じた。最後に地場産業振興センターで石見焼を見て、土地の土が大きな水がめから日々の器まで姿を変えることを知った。余力があればアクアスで海の生き物に会い、旅の終わりをもう一度、海の広さへ戻したい。
この旅の足跡
- 浅利駅から徒歩約1時間で登れる室神山は、標高246mなのに呼び名がいくつもある山でした。山頂の高仙地蔵と海の眺めを想像すると、名前の多さにも土地の親しみがにじみます。
- 浅利海岸は海水浴や磯釣りの場所として紹介される海岸です。山から見下ろした海を今度は足元で眺めると、静かな波なのに旅の向きが変わったように感じました。
- 石見神楽劇場舞乃座は定期公演のための専用劇場で、金曜夜と日曜午後に公演があります。静かな海辺から、衣裳と音が一気に立ち上がる転換が面白そうです。
- 江津本町甍街道には、明治大正期の旧江津町役場や旧江津郵便局が残ります。古い建物だけでなく、江の川の舟運と海運が町を育てた背景まで通りに重なって見えました。
- 江津市地場産業振興センターでは石見焼を展示販売しています。大はんどうで知られる焼き物が、茶器や食器にも広がっていると知り、土地の土が暮らしの形になる過程に驚きました。
- アクアスは約400種1万点を展示し、9時から17時まで開館しています。サメの大水槽や、下から泳ぐペンギンを見れば、山と町を歩いた目が一気に海の広さへ戻りそうです。