LoqiRoam · 旅日記

駅前から、色の奥行きへ

豊野の駅前から旧宿場、長野の美術館と門前町、公園、犀川へ。建物・食・木・緑・水の色をつないだ旅。

豊野を出るとき、駅前で最初に拾えたのは屋根の影と山の青だった。そこから神代宿へ寄り道すると、町には目立たない色が長く残ることに気づいた。長野へ移り、長野県立美術館では白い建物が空と芝生を受け止めていた。門前では七味の缶の赤や黄に足を止め、香りまで色に見えてきた。善光寺の山門では木の茶色の大きさに背筋が伸び、城山公園の緑でいったん息をついた。最後に犀川の光と遠い山を眺めると、駅前で始めた小さな収集が、いつの間にか町全体の景色を読む旅になっていた。

この旅の足跡

  1. 豊野駅は北しなの線と飯山線が交わる静かな起点。屋根の影と遠い山の青を見ていると、今日は駅前の色がどこまで続くのか試したくなった。
  2. 神代宿は北国脇往還の宿場として成立した場所。派手な看板より、道の曲がり方や家並みの陰影が気になり、昔の旅人も同じ道幅を歩いたのか想像した。
  3. 長野県立美術館は城山公園と善光寺に隣接し、9時から17時まで開館。明るく開いた共用部が空や芝生を映していて、建物そのものが一枚の景色に見えた。
  4. 八幡屋礒五郎本店は善光寺門前で9時から18時30分まで営業し、好みに合わせた七味の調合もできる。赤や黄の缶を見ていたら、香りまで色に思えてきた。
  5. 善光寺山門には鳩が五羽隠れているとされる「鳩字の額」がある。木の深い茶色と空の明るさを見上げると、大きな門なのに自分の足音が小さく感じられた。
  6. 城山公園は長野市で最も古い公園で、約470本の桜が植えられている。木陰に入ると門前の人波が遠のき、赤や茶の記憶が緑の中でゆっくり混ざった。
  7. 犀川緑地公園には河川林と水辺、散策やスポーツの場所がある。水面の光と遠い山を見ていると、駅前で拾った色も大きな川の景色の一部だったと気づいた。
地図と足跡で読む