LoqiRoam · 旅日記

道の先で、三つ

多ノ郷から須崎の町、食、海へ。地域文化・鍋焼きラーメン・カツオの三つを拾う旅。

多ノ郷を出ると、旅は大きな名所を目指すより先に、御手洗川や賀茂神社の名が残る地域の気配を拾うところから始まった。中心市街地へ移ると、細い路地と新しい建物が隣り合い、町の時間が一枚ではないことに気づく。昼は鍋焼きラーメンの蓋をお椀にして、湯気の向こうに須崎らしい食べ方を見つけた。風待茶房では水出しコーヒーと展示が同じ空間にあり、休憩が小さな文化体験に変わる。最後は道の駅でカツオのたたきが目の前で仕上がる様子を眺め、海の仕事へ視線を伸ばした。地域の行事、熱い一杯、魚が料理になる瞬間。三つの発見が、短い寄り道をちゃんとした旅にしてくれた。

この旅の足跡

  1. 多ノ郷公民館は、御手洗川や賀茂神社、花取り踊りと結びつく地域の拠りどころ。駅前の通過点だと思っていた場所に、土地の行事が集まっているのが意外だった。
  2. 須崎の中心市街地には、古い町並みを残しながら再開発された路地がある。新しい建物の間に細い道が残る理由を考えながら歩くと、町の時間が一枚ではないと気づく。
  3. まゆみの店は親鶏とタマネギを煮込んだスープの鍋焼きラーメン専門店で、塩味も店のオリジナル。蓋をお椀にする食べ方まで含めて、熱さそのものが名物に見えた。
  4. 風待茶房は朝7時から開き、水出しコーヒーと鍋焼きラーメンを出す喫茶店。さらに作品展示や手づくり品の販売もあり、食堂なのか小さなギャラリーなのか迷う感じが楽しい。
  5. 道の駅かわうその里すさきでは、地場産品や地酒を見られ、鮮魚店のカツオのたたき実演もある。買い物の場所なのに、魚が目の前で料理へ変わる瞬間まで見えるのが面白い。
  6. 須崎市観光漁業センターは釣り船や磯渡しの拠点で、出港は天候次第。今回は船に乗らず、港から海の仕事へ続く場所として眺めるだけでも、町の輪郭が変わって見えた。
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