LoqiRoam · 旅日記

駅前の色を、ひとつずつ

甲斐小泉から湧水、書、音、森のカフェ、地域の味を巡り、最後に八ヶ岳と空の青へたどり着く色集めの旅。

甲斐小泉駅に降りたとき、最初に見えたのは派手な名所ではなく、高原の緑と静けさだった。歩き始めて三分一湧水に出会うと、水を分ける昔の工夫が今も景色の中に残っていて、旅の最初の色が透明に決まった。そこから書道美術館へ向かい、墨の黒や作品に差す金色を眺める。さらにリードオルガンの展示へ寄ると、見るだけだった旅に、鳴っていない音まで加わった。森のカフェでは庭とコーヒーで一度休み、道の駅ではジャムやパンを選んだ。最後に道が開け、山と空の青が一日の色をまとめてくれた。駅前の一色を探すつもりが、水、墨、金、木、焼き色、青という小さな収集旅になった。

この旅の足跡

  1. 駅を出ると、高原の緑の中に水の音が混ざった。三分一湧水は三つに水を分ける仕組みが印象的で、静かな場所なのに昔の知恵が今も動いているのが面白い。
  2. 森の近くで、書がただの文字ではなく大きな形に見えてきた。純金を使った作品や立体的な展示もあると知り、墨色の旅に少し金色が差し込んだ。
  3. 木立の中で、鍵盤のある楽器が高原の風景とは違う時間を作っている。八ヶ岳リードオルガン美術館は、見る旅に耳の想像まで足してくれた。
  4. 線路沿いの道を歩いた先に、森のカフェとギャラリーがある。昼のふくろうは11時から17時までで、庭のデッキ席もあるらしい。木漏れ日の休憩が楽しみ。
  5. 道の駅こぶちさわには、農産物だけでなく手作りジャムや焼きたてパン、カフェや足湯まで集まっている。景色の色が、袋に入るお土産へ変わった。
  6. 最後に八ヶ岳南麓の道が開けると、空の青がいちばん大きな色になった。途中で拾った水、墨、木、パンの色まで、山の前では一つの旅に見える。
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