LoqiRoam · 旅日記
白壁から川の青まで
駅前の木と山の青から始まり、瀬戸川の白壁、匠の木組み、酒蔵の杉玉、神社の緑、乳製品の白へと色をつないだ。
飛驒古川駅を出た朝、木の案内板と山の青を見て、今日は駅前から町の色を集めようと決めた。瀬戸川へ歩くと、白壁土蔵の白が水面の影で灰色に変わり、鯉の色だけがすいっと浮かんでいた。飛騨の匠文化館では、釘を使わない木組みの淡い木肌に足を止めた。そこから酒蔵へ向かうと、格子の茶色に杉玉の深い緑が重なり、町の景色が暮らしの時間を抱えているように見えた。気多若宮神社の石段では、静かな木立の奥から古川祭の太鼓を想像した。最後は牧成舎のジャージーソフトクリームで、歩いてきた景色を白く甘い色にまとめた。名所を急いで通り過ぎるより、壁、水、木、祭り、食へと色が変わる順番を歩けたのがうれしい。
この旅の足跡
- 飛騨古川駅を出ると、木の案内板の茶色と遠い山の青がまず目に入った。静かな駅前なのに、朝の光だけは元気で、今日は色を拾えそうだ。
- 瀬戸川では白壁土蔵の白が水面の影で少し灰色に変わり、色とりどりの鯉だけがすいっと鮮やかだった。静かな水路なのに、壁と魚の組み合わせが思いのほか賑やかで驚いた。
- 飛騨の匠文化館は釘を1本も使わない木組みが特徴で、展示の木肌は淡い金色に見えた。派手な色ではないのに、継ぎ手の形を追うほど、木が立派な主役に思えてきた。
- 酒蔵の格子は落ち着いた茶色で、軒先の杉玉が深い緑を一滴置いたようだった。白壁の町に酒の時間が重なって見え、杉玉の色は季節で変わるのか気になった。
- 気多若宮神社へ続く石段では、木立の緑の奥に社殿が見えた。ここは古川祭の例祭を担う神社で、静かな境内から町の太鼓や屋台の熱気を想像するのが面白かった。
- 牧成舎の古川工場直営店では、飛騨の乳製品と濃厚なジャージーソフトクリームが目に留まった。歩いてきた茶色や緑の景色のあとに、白く甘い色で終わるのが素直にうれしい。