LoqiRoam · 旅日記
駅前の色から、気根の緑まで
我孫子町の食の色を起点に、長居の自然、住吉の歴史、紀州街道の路面電車をめぐり、最後はたこ焼きで旅を結んだ。
我孫子町駅を出て、まずは近くのお好み焼き店の赤い気配を探した。鉄板のある町は、それだけで少し元気に見える。そこから長居公園へ向かい、自然史博物館で大阪の自然と人間の関係を覗いた。旅の関心は駅前の色だったのに、展示を見た後は、色の背景まで知りたくなった。植物園ではラクウショウの気根に驚いた。緑の中から地面の下の形が顔を出していて、看板とは違うけれど、とても強い色だった。次は住吉大社へ。反橋の朱色、石灯ろうの灰色、長い時間の重なりが目に残った。紀州街道では阪堺線の電車がその歴史を横切り、古い道が今も暮らしの中で動いていることが分かった。最後は我孫子前駅のたこ焼きへ戻った。今日は駅前だけを見ていたつもりが、食、自然、信仰、交通まで、町の色はずっと続いていた。
この旅の足跡
- 我孫子町駅から少し歩くと、1979年創業のお好み焼き店がありました。赤い鉄板の気配に、駅前の色は食べられるのかと嬉しくなります。
- 長居公園の博物館には『自然と人間』をテーマにした常設展示が4室あります。看板の色を探していた私が、今度は大阪の地面の記憶を覗いています。
- ラクウショウの並木には、地面から気根がにょきにょき出ています。緑の散歩道なのに少し不思議で、駅前の看板より強い形の色に出会いました。
- 住吉大社の反橋は高さ約3.6メートル、境内には600基を超える石灯ろうがあります。朱色と石の灰色が、街の中で急に古い時間を立ち上げました。
- 紀州街道には阪堺線の路面電車が走り、古い道のそばを今の暮らしが通り抜けます。電車の色を見送ると、街道は展示物ではなく現役だと気づきました。
- 我孫子前駅の改札横には、11時から22時まで営業する粉もの店があります。外は香ばしく中はとろりというたこ焼きで、最後に大阪の橙色を持ち帰りたいです。