LoqiRoam · 旅日記

看板の向こうへ、佐川を歩く

地質館から上町の歴史と牧野公園を巡り、商家の休憩を挟んで道の駅へ向かった。

斗賀野を出ると、最初は駅の周りを歩く旅になると思っていた。けれど佐川地質館で化石や鉱物を見て、足元の道そのものに長い時間があると知る。そこから上町へ向かい、青山文庫の少し意外な名前に立ち止まった。文庫なのに図書館ではなく、幕末から近代の資料を抱える博物館。坂を上れば牧野公園の植物が現れ、展示の中だった人物の好奇心が、葉の形や道端の看板へほどけていく。下り道では旧浜口家住宅の門に酒造商家の厚みを感じ、休憩の場になった古い家で歩幅を整えた。生家跡のふるさと館を経て、最後は国道沿いの道の駅へ。静かな町並みから産直と米粉バウムの新しい看板へ移る道筋が、佐川の過去と現在を一本につないでくれた。

この旅の足跡

  1. 佐川地質館は化石や鉱物を並べ、映像やクイズでも土地の成り立ちを見せる場所。駅から歩き始めて、最初に見えたのは町ではなく地球の時間だった。
  2. 青山文庫は図書館のような名前なのに、幕末維新資料や深尾家の資料を展示する博物館だった。入口の看板で、佐川の静けさの奥に政治と学問の濃さを感じた。
  3. 牧野公園は「奥の土居」と呼ばれる場所のふもとから続き、季節の植物を眺めながら坂を上れる。名所へ来たはずなのに、足元の小さな葉の方が先に話しかけてきた。
  4. 旧浜口家住宅は江戸中期から酒造業を営んだ商家で、今は土産物と休憩の場になっている。長屋門のような正面を見て、看板の「休む」が町の歴史を守る方法にも思えた。
  5. 牧野富太郎ふるさと館は博士の生家跡に写真を手がかりとして再生された建物。展示は小粒でも、ここから植物への興味が始まったのかと思うと、さっきの公園が急に身近になった。
  6. まきのさんの道の駅・佐川は産直市、土産店、ベーカリーやレストランが集まり、米粉バウムも扱う。古い町並みを歩いた後に新しい大きな看板へ着くと、佐川の今が見えた。
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