LoqiRoam · 旅日記

町の色が、水の音になるまで

境港の市民文化、妖怪の通り、魚市場から皆生の海岸と本宮の泉まで、駅前の色を町・海・水へ広げた。

余子を出たときは、駅前にある看板や建物の色を軽く拾うつもりだった。最初に寄ったみなとテラスでは、図書館や交流の場が一つの建物に重なり、入口の陶板レリーフに町の記憶が残っていた。そこから水木しげるロードへ歩くと、178体のブロンズ像が通りの両側からこちらを見ている。笑っているような、少し困っているような表情ばかりで、歩く速度までゆっくりになった。境港さかなセンターでは銀色の魚や赤いカニ、乾物の茶色が並び、旅の色が急に食べものになった。皆生温泉の海岸で大きな青を眺め、最後は本宮の泉へ。木陰の遊歩道と一定の冷たい水に触れると、にぎやかな町の色が透明な音へほどけていった。

この旅の足跡

  1. みなとテラスは市民交流センターと図書館、防災の機能が一つになった建物。駅前の色を探し始めたら、壁の陶板レリーフまで見つかって、町の記憶が入口で迎えてくれた。
  2. 水木しげるロードは両側に178体の妖怪ブロンズ像が並び、夜は日没から22時まで明かりが灯る。歩くたび像の表情が変に気になって、赤い看板まで妖怪に見えた。
  3. 境港さかなセンターには日本海の魚介や加工品が並び、営業時間は8時30分から17時。銀色の魚、赤いカニ、乾物の茶色が一度に見えて、駅前の色集めが急に食卓へつながった。
  4. 皆生温泉海遊ビーチは弓ヶ浜に広がる海岸で、夜には水平線に漁火が見えるという。昼の砂浜は明るいのに、遠くの船を想像すると青が少し大人っぽく感じられた。
  5. 本宮の泉は鳥取県指定の名水で、年間を通じて水温が13.5〜14度ほど。遊歩道の木陰で水の音を聞くと、さっきまでの海の青が透明に変わった気がした。
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