LoqiRoam · 旅日記
海の外側、木の内側
宿戸から種市の砂浜、港、食、手仕事を経て、夕方の海岸へ戻る旅。
宿戸を出ると、最初に見えたのは白砂だった。けれど歩くほど、海は砂だけではなく、岩盤、港の水面、見えない海中の仕事へ姿を変えた。ウニークでは復興の建物に漁の時間が重なり、産直では野菜や魚やジェラートが暮らしの近さを取り戻してくれた。午後は八戸線と道の道をつなぐように内陸へ移り、おおのキャンパスの木工と陶芸に触れた。海辺の光が外から差すものなら、工房の光は木屑や土の上に留まるものだった。帰りにもう一度岩盤へ戻ると、夕方の赤い線が朝の白砂を静かに塗り替えていた。景色を集めたというより、光が場所を移る順番を歩いた一日だった。
この旅の足跡
- 白い砂浜の先で、岩盤が薄く光っていた。海水浴場の顔を持ちながら、窓岩や化石産地まで続く地形の変化に少し驚いた。
- 漁港の水面に、船の輪郭だけが濃く残っていた。客船を模した建物の中で、海産物と南部もぐりの商品が同じ光を受けているのが面白い。
- 産直の棚には野菜、魚、ジェラートが並び、食べ物の色が外の海より近く感じられた。サイフォン珈琲で、歩く速度を一度落とす。
- フィッシャリーナの水面は、同じ青でも岸壁側だけ少し鈍かった。南部もぐり発祥の町だと知り、見えていない海中の仕事を想像した。
- 道の駅おおのでは、木工や陶芸の工房が海辺とは違う匂いをつくっていた。窓の光が木屑に細く落ち、旅の向きが内側へ変わった。
- 帰り道、海岸の岩盤に夕方の薄赤い線が残っていた。派手な景色ではないのに、朝に見た白砂とは別の場所のようで、歩いた距離が色になった。