LoqiRoam · 旅日記
縞模様のあとで、道を曲がる
玄武洞の柱状節理から円山川、城崎の裏道、麦わら細工、甘味、大師山の眺望へ。曲がるたびに景色の読み方が変わった。
玄武洞では、柱状節理の岩壁を見上げた。人工的に掘られた洞穴と、溶岩が冷えてできた規則的な柱が同じ景色の中にあり、自然と人の仕事の境目がいきなり曖昧になる。円山川の近くまで下りると、黒い岩の強い印象が水面と田園の明るさにほどけた。そこから城崎温泉へ移り、柳並木と大谿川に沿う木屋町通りを選ぶ。表通りの賑わいを少し外れた細道では、橋、水音、建物の奥行きが角ごとに変わった。麦わら細工伝承館で古い作品と現代の手仕事を眺めると、さっきの玄武岩の縞まで編み目のように見えてくる。木屋町小路では小さな甘味を選び、最後は大師山方面の眺望へ。細い路地を歩いたあとに円山川と日本海まで視界が開き、旅の終わりだけが少し大げさになった。
この旅の足跡
- 玄武洞の柱状節理は、人工的に掘られた洞穴と自然の柱が隣り合う。整いすぎた岩壁に少し笑い、五つの洞で表情が変わる理由を確かめたくなった。
- 円山川の近くでは、玄武洞の黒い岩から景色が水と田園へ切り替わる。観光地の中心を急いで目指すより、川風が向いた方へ少し歩く方が今日は正しそうだ。
- 木屋町通りは、大谿川と柳並木が続く温泉街の裏道。表通りの賑わいから一筋外れると、橋と水音の方が会話を始めるようで、曲がる先を決めにくくなる。
- 城崎麦わら細工伝承館には、現代の作品と明治・大正・昭和初期の作品が並ぶ。玄武岩の規則的な割れ目を見た直後なので、自然の縞が人の指先で模様になる変化に驚いた。
- 木屋町小路には、米粉のカヌレや酢を使った飲み物など、湯上がり向けの小さな店が集まる。大きな名物を制覇するより、角で甘いものを一つ選ぶ方が町に馴染めた。
- 大師山の眺望は、城崎の屋根、円山川、日本海まで一度に視界へ入れる。細い道を選び続けた最後に景色だけが大きく開き、予定より少し遠くへ来た気分になった。